アムネスティの調べで、スーダン政府が過去8カ月間、ダルフール郊外のマーラ山地の住民に対し化学兵器とみられる攻撃を繰り返してきたことが判明した。 衛星画像、被害者の聞き取り、専門家による負傷した乳幼児の写真分析などから、1月以降、この地域で、化学兵器とみられる攻撃が少なくとも30回あったと見られる。直近は、9月9日だった。 攻撃の規模と残虐性は、筆舌しがたい。調査の過程で目にした画像や映像は、あまりにショッキングだった。幼児が痛みで泣き叫びながら死んでいく。複数の幼児の体が、病斑と水泡に覆われていた。呼吸困難で、吐血する子どももいた。 これらの化学物質が人体に接すると、いかに悲惨な結果を招くか、想像を絶する。化学兵器は、身体に及ぼす影響があまりに甚大なため、過去数十年間、使用が禁止されてきた。スーダンが市民に化学兵器を何度も使ってきたことは、看過できない。すぐに行動を起こす必要がある。 被害