西アフリカ・ギニアのゲケドゥで、エボラ出血熱で死亡した患者の遺体を運ぶ「国境なき医師団」のスタッフ〔AFPBB News〕 リベリアとシエラレオネにおけるエボラウイルスの拡散は、死に至ることもあるこの感染症の過去最悪のアウトブレイク(集団発生)――公式発表によれば、少なくとも1229人が犠牲になった――を封じ込めようとする他の西アフリカ諸国の努力を上回ってしまう恐れがある。 しかし、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国でエボラ出血熱を封じ込めようと先頭に立って奮闘している国境なき医師団(MSF)によれば、被害に見舞われている国々からの支援増強要請に対する国際社会の反応は「全くない」という。 アフリカ大陸の他の地域におけるエボラ出血熱の集団発生に長らく対処してきた実績を持つMSFは、感染した患者を隔離する病室の確保に苦労していると話している。現地では国際的な支援団体がMSFのほかにはほとん
(CNN) 西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の問題で世界保健機関(WHO)は18日までに、被害国の感染者が回復した患者の血液を闇市場で買い求める動きが見られると報告した。 治療方法が確立されていないエボラ熱対策では、快方に向かった患者の血液に含まれる抗体がエボラウイルスの撃退に役立つとの見方が出ている。闇市場で血液を探し求める行動には、望みを託さざるを得ない一抹(いちまつ)の治療方法にもすがる患者の気持ちが込められているとみられる。 ただ、この抗体が及ぼす効果の有無は医学的にいまだに証明されていない。治療方法に成り得るとの指摘もあるが、WHOは効果を見極めるには一層の研究が必要との立場を示している。 米国ではリベリアでエボラ出血熱に感染して帰国した米国人の援助関係者の治療に、同じく感染したものの回復した米国人の血清が投与され、症状が改善した例もあった。 闇市場での違法な血液入手につ
8月11日、エボラ出血熱の流行が拡大するシエラレオネの最前線で1カ月間、治療に当たった英国人医師の脳裏に焼き付いたのは死にゆく子どもたちの姿だった。写真はリベリアの治療施設で撮影。提供写真(2014年 ロイター/Samaritan's Purse) [ロンドン 11日 ロイター] - エボラ出血熱の流行が拡大するシエラレオネの最前線で1カ月間、治療に当たった英国人医師ティム・オデンプシー氏の脳裏に焼き付いたのは死にゆく子どもたちの姿だった。 「母親が小さな赤ん坊を連れて病院に駆け込み、数日後にその子が死ぬ。そのような状況はとても過酷だ」。ロイターのインタビューに応じたオデンプシー氏は、「治療が必要な患者であふれている。時には家族全員が収容されることもあり、これを止めることはできない」と説明した。
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