2008年、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル 総主教が、キーウのソフィア大聖堂の敷地内に入った時の、彼がコツコツと鳴らす杖の音を今でも聞いているような気がする。彼の前任者達は、何世紀にもわたり、府主教に行かせるだけだった。その時、ソフィア大聖堂には、世界の正教会全体のハイランクの聖職者、ヴィクトル・ユシチェンコ大統領、彼の政権幹部、エリートやビジネスの代表者が集まった。 その時、宗教関係者や研究者がこのハイレベルの訪問を準備した。そこには、リスクに目を配る、ロスティスラウ・パウレンコの姿があった。彼は、ユシチェンコ大統領の事務局の最も若い局長ではなかったか。彼は、情報分析部部長であり、キーウ(キエフ)・モヒラ大学卒業生であり、将来、ポロシェンコ大統領のチームの一員となる人物であった。彼は、トモス(編集注:独立正教会の祝福等に関係する正教会の公布文書)の付与のプロセスに関してはほぼ
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