【ベルリン=宮下日出男】ドイツ中部ヘッセン州で地方自治体幹部の政治家が射殺される事件があり、同国の連邦検察庁は17日、極右思想を背景とした政治的な目的による犯行の可能性があるとみて捜査を始めた。捜査当局はすでに実行犯とされる容疑者を逮捕。詳しい動機などの解明を急いでいる。 殺害されたのは、ヘッセン州内の一部行政管区区長を務め、メルケル首相の保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)に属するワルター・リュプケ氏(65)。6月2日、自宅のテラスで頭部を撃たれ、死亡した。捜査当局は15日、容疑者の男(45)を逮捕した。 独メディアによると、リュプケ氏は2015年、メルケル氏がとった寛容な難民受け入れ策への抗議活動を批判するなどし、脅迫などを受けていた。一方、容疑者の男は1990年代に難民施設を襲撃したことがあり、極右グループとのつながりも指摘されている。 リュプケ氏の殺害後、極右との関連が指摘され
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