能登半島地震で犠牲になった206人(10日午後2時時点)は、いずれも衆院石川3区の住民だった。同区を地盤とする衆院議員は自民党の西田昭二氏と立憲民主党の近藤和也氏(比例復活)。国政や選挙で立場を異にする2人だが、能登が直面する緊急事態に協力を確認。それぞれ地元に張り付き、被災者に対し要望を聞き取っては国や県に集約し、希望と再起を呼びかけている。 言葉にならない「各地の被災状況を見てきた自身にとっても珠洲市の被災の惨劇に言葉にならない状況」 西田氏は10日、犠牲者91人を出した珠洲市を視察した印象について、自身のフェイスブックにこうつづった。西田氏は9日に地元首長の要請で、甚大な被害を受けた奥能登地域に入っていた。 西田氏も秘書も被災した。家族は無事だったが、半島中央部にある七尾市の自宅は倒壊の恐れがあり親族の家に避難している。ほかの被災者と同じように、シャワーを浴びたのは発災から約1週間後