大企業ほど非正規雇用を増大させています。総務省「労働力調査」詳細集計で、2002年1~3月期から12年10~12月期までの従業員規模別の非正規雇用者数の変化をみると、従業員1000人以上の大規模な企業で2・05倍に急増。一方、従業員30人未満の小規模な企業では非正規雇用者数が1・05倍と横ばいでした。 非正規雇用増加の背景に政治の責任があります。1985年に労働者派遣法が成立して以降、改悪が重ねられ、対象業務が製造業にまで拡大。この間に正社員から非正規社員への置き換えが進み、不安定雇用が増大しました。これを促進したのが大企業です。これに伴い、賃金も下落しました。 安倍晋三首相は4日の参院選第一声で「5月、前年同月比60万人の雇用が増えています」と胸を張りました。しかし、正規雇用は47万人減少し、非正規雇用が116万人増加したのが実態です。 「アベノミクス」は「成長戦略」として、「限定正社員