日本原子力研究開発機構は15日、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)で8日、微量の放射性物質トリチウムを含んだ蒸気が外部に漏れた、と発表した。 漏出したのは、国が認めた年間許容量の約1000分の1で、環境、人体に影響はないという。 同機構によると、協力会社の従業員が原子炉補助建屋1階の実験室で、核分裂反応を制御する重水の不純物を取り除く作業を行った際に、蒸気を水に戻す冷却装置のスイッチを入れ忘れ、8日午前10時20分から同11時20分頃までの約1時間、トリチウム約11億ベクレルを含む蒸気が排気筒から外に漏れたという。