2013年6月に廃炉が決定した米・南カルフォルニアのサン・オノフレ原発だが、このたびその廃炉には44億ドルのコストと20年の月日がかかるという試算が明らかになった(Slashdot)。 サン・オノフレ原発では2012年1月に蒸気発生器の配管で水漏れ事故が発生。サン・オノフレ原発の廃炉については以前から議論されていたが、この事故が「ダメ押し」になって廃炉が決定された(東洋経済)。問題の蒸気発生器は三菱重工製だったため、同社に損害賠償が求められたこともニュースとなった。 原発の運用を行っていたSouthern California Edison社が発表したもので、原発業界70年の歴史の中で最もコストのかかる廃炉作業になるという。廃炉作業は2016年始めに開始され、2022年までには原発の主要コンポーネントについて取り壊しを行うという。