ドイツで開催された「ミュンヘン安全保障会議」で13日、日本と中国の政府関係者が、沖縄県・尖閣諸島をめぐって激しい舌戦を展開した。中国による尖閣強奪の悪意がまたあらわになった。 「中国と国際秩序」と題するパネルディスカッション。黄川田仁志外務政務官はまず、南シナ海の岩礁を勝手に軍事基地化している中国を「一方的な現状変更は容認できない」と批判した。 中国の全国人民代表大会(全人代)外事委員会の傅瑩主任は論点をすり替えようとしたのか、日本の尖閣国有化を取り上げ、「戦後70年が過ぎても過去の歴史を克服していない」と非難した。 筋違いの発言に、黄川田氏は「尖閣は歴史的にも国際法上も日本固有の領土である」と正々堂々と反論した。これに対し、傅氏は「尖閣は中国の領土。(日本に)盗まれた」と訴えた。 歴史をねじ曲げて、黒を白と言いくるめる中国を信用してはならない。