![長文日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/84739f8779841fcc5b66d26f01596028e457a292/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F411pBwGIaJL._SL160_.jpg)
私が大学生の時に、読書の仕方を変える1冊の本に出会いました。それは、呉 智英の「読書家の新技術」です。この本の中では、読書をするにあたって1.何を読むか(良書、目的本の探索方法)、2.どう読むか(読書速度、原点の読み方)、3.本を吸収する(本の内容を咀嚼し自分のものにする)、など効率的な読み方が紹介されていました。 私が最も影響を受けたのが、「本を吸収する」方法でした。今でこそ、書評をブログに書いてアウトプットすることによって吸収作業を行っていますが、以前は「読書カード」を作ってそれに記録をとることによって内容の咀嚼をしていました。 読書カード 読書カードとは、つまりは本1冊につての“まとめのメモ書き”です。著者いわく「そのカード1枚で、本の全体像、覚えておきたい事がわかる」もので、「原則1冊1枚で凝縮技術の練習をする」ためのものです。当時は、書籍に関するデータをカードにまとめるという習慣
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 僕らはごく普通に「あの本はわかりやすい、この本はわかりにくい」などと言ったりします。 でも、そもそも「本がわかる」というのはどういうことなんでしょうか? 作者の綴る言葉から何がわかればわかったと感じ、わからない場合はどういう意味でわからないと感じるのでしょう。作者の言うことがそもそもわからないのか、何を言っているかはわかっても、だから何なのか?がわからないのか。 そして、わかりやすさやわかりにくさは、そもそも、それぞれの本がもつ特性なのでしょうか? ある本は、ある人にはわかりやすく、また別の人にはわかりにくいかもしれません。ある人にとってわかりやすい本でも、それがおもしろいかどうかはまた別物だったりするし、その面白さもまた人によって異なるでしょう。 百聞は一見にしかずと言い
「交通」から見たアジア史。 文明の原動力を、陸塊の形態に還元したマクロ史観の大胆な試みとして、ジャレ・ド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』[レビュー]があるが、宮崎市定『アジア史概説』は、これを「交通」に還元して俯瞰する。西アジアのペルシア・イスラム文明、東アジアの漢文明、その間のインドのサンスクリット文明、そして東端の日本文明───各文明は互いに交通という紐帯によって緊密に結び付けられており、相互に啓発しあい、競争しあい、援助しあいながら発展してきたダイナミズムを、一気に、一冊で読み通すことができる。 あたりまえなのだが、ざっくり歴史を古代/中世/近世と分けるとき、文明は軌を一つにして変遷しない。にもかかわらず、西洋史のスケールに囚われてしまい、アジアの各文明とのタイムラグを見落としてしまう(もちろん、ヨーロッパが最も「遅れて」いた)。現代を“支配”している欧米の価値観で振り返るとき、この
Books worth reading, recommended by Bill Gates, Susan Cain and more | ideas.ted.com ビル・ゲイツやティム・バーナーズ=リーやダニエル・ピンクなど名立たる TED 講演者が勧める本あわせて52冊を紹介するものだが、こういうリストは面白い。しかも、ちゃんとテーマ毎に分けられているのもありがたい。 これがいいところは、古典ばかりに偏らず、比較的最近の本が多いこと、また推薦者の TED 講演を見ると(推薦者の名前を日本語字幕版の TED 講演をリンクしといたよ)、その本を選んだ理由がはっきり分かること。だから、TED 講演から先に見て面白いと思った人が、その延長戦上でもう少し突っ込んだ知見を得たい場合に読むと良い本がレコメンドされてるわけで、そうした意味でも実用性が高いリストになっていると思う。 具体的に推薦者がど
21世紀の資本 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (107件) を見る ピケティがらみの話で、そろそろデータを見た人が反論を始めている。そして、日本の状況はちがう、日本はまれに見る平等社会、日本は格差が開いていないどころかかえって狭まっている、よってピケティなんかダメ、という議論をしている。 さて、ピケティを盲信して格差、格差、この世の終わりだ資本主義の宿痾だ革命だマルクス様の復活だついでにアベノミクス許さんとさわぐのはたいへん愚かで恥ずかしいことなので、やめていただきたいところ。金持ち儲かるんだろ、知ってたぜ、常識だフン、どうせオレたち貧乏人はいくら頑張ってもダメなのよ、ついでにアベノミクス許さん、とかいった間抜けな発言は、ツイッターくらいにとどめておいてほしい。 その意味
正常性バイアスという言葉がある。人間は「ある範囲までの異常は、異常だと感じずに、正常の範囲内のものとして処理するようにな心のメカニズム」(本書より)を備えているが、これを正常性バイアスと呼ぶ。 2003年に韓国で発生した地下鉄火災において、煙が侵入してくる車内においても静かに辛抱強く待っている人々の姿が撮影された写真を見たことのある人も多いかと思うが、このような(結果がわかってから見ると)いかにも奇妙な行動も正常性バイアスによるものである。 正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。 自然災害や火事、事故・事件・テロリズム等の犯罪などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、都合の悪い情報を無視した
フランスの経済学者トマ・ピケティの『21世紀の資本』が大ベストセラーになっています。NHKも「パリ白熱教室」というシリーズを放送開始し、おかげで私の 『日本人のためのピケティ入門』もすごい売れ行きです。おもしろいのは、2014年12月12日に発売したときより、年明けになって売れ行きが上がっていることです。これはピケティの本を買って正月に読もうと思ったものの挫折し、私の本を読もうと思った読者が多いものと思われます。 私の本はそういう読者でもわかるようにやさしく書きましたが、それでも「むずかしい」という声が多い。そこで、本よりさらにやさしくピケティ理論を解説することにしましょう。第1回のテーマは「ピケティは何がいいたいのか」。
これいい本でした。職場のおっさんに読ませたい、という全国の若者の声が聞こえてきそうです。 「打ち合わせ」にまつわる名言がたっぷり 打ち合わせを変えれば仕事は10倍うまくいく!ヒット連発のクリエイティブディレクターが明かす効率を高める仕事術。 「打ち合わせ」って、ホント時間の無駄ですよね。大嫌いなことばです。 サラリーマン時代、どれだけ「打ち合わせ」にうんざりしたことやら……。1ミリでも生産性を高めるために、無駄な打ち合わせの最中はブログを書いておりました。印刷した資料を口頭で読み合わせるための「打ち合わせ」とかほんとゴミ! フリーランスになった直後も、無駄な打ち合わせに同席してしまったこと数知れず……。高知に移住して在宅勤務ベースになってからはだいぶスッキリしました。 関連記事:在宅勤務歴5年のぼくがメリットとデメリットを語ろう。 というわけで、無駄な打ち合わせで消耗しているみなさん。「佐
2014年4月に英語版が発売されるや、たちまち世界的ベストセラーとなったトマ・ピケティ著『21世紀の資本』。日本でも例に漏れず、昨年12月にリリースされた日本語版は発売1か月近く経った今も「Amazonベストセラー商品(本)ランキング第1位」(1月11日現在)をキープ。関連書籍が多数出版され紹介イベントも大盛況となるなど、いかにこの本への感心が高まっているかがうかがい知れるだろう。フランスのエコノミストがしたためた実に700ページにも及ぶ経済専門書が、なぜこれほどまでに異例の好セールスを記録しているのか? それはひと重に、今ある「資本主義」のシステムそのものに重大な疑義が生じていることを多くの人が肌で感じているからに他ならない。 富める者はますます富み、そうでない者との格差はジリジリと広がっていく――。 主要各国の税務統計をはじとした厖大なデータを、実に300年という超長期にわたって執念深
1月です。 今年1年、どういう年にしたいか考えたり、すでに動いていたりする月だと思います。 わたしが、今月(2015年1月)再読したいビジネス書・本をまとめておきます。今年どういう年にするかといったことを考える参考にしたいと思っている本です。なので、誰にでも参考になるという本ではないと思います。 本の内容の詳細は、リンクからなどで読んでみてください。 こういうふうにリスト化してみると、自分がどういう情報を欲しいと考えているかを知ることにもつながりますね。本に限らず、自分がどういう情報を必要としているかを知るために、欲しい情報リストなどをまとめてみるというのは良いですね。 1.京セラフィロソフィ 『京セラフィロソフィ』稲盛和夫(著):ビジネス書の書評・知識をチカラに 京セラフィロソフィ 作者: 稲盛和夫 出版社/メーカー: サンマーク出版 発売日: 2014/06/04 メディア: Kind
2015年1月10日にジュンク堂池袋店で開催された「このコンピュータ書がすごい!2015新春座談会 -2014年に出たコンピュータ書ならこれを読め!-」に行ってきましたのでレポートをつらつらと書いていきますね。 最初に言っておきますが、怖ろしい文量というか、紹介書籍量なので時間のあるときにでもゆっくり読んでもらうことをお薦めします。 このイベントは、日本Rubyの会代表でありプレゼンの高橋メソッドでお馴染みの高橋征義さんのマシンガントークでコンピュータ関連書籍をひたすら紹介するというもの。19時30分にスタートして、終了したのは21時45分。ジュンク堂の担当者さんが「時間、超ヤバイ!!」という泣きカンペを出すぐらい、濃密なイベントでした。 【追記】技術評論社さんの公式チャネルに動画が上がってました。 2014年すごいコンピュータ書総合ランキング 1位 リーダブルコード 2位 インフラ/ネッ
資本主義の下での格差の拡大をデータで実証し、世界的にベストセラーとなっている『21世紀の資本』の日本語版が、先月発売され、増刷が相次ぐなど日本国内でも大きな反響を呼んでいます。 10日都内の書店で開かれた本の内容を解説する催しには、幅広い年齢層のおよそ250人が集まり、関心の高さがうかがえました。 『21世紀の資本』は、フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏が、日本を含む世界20か国以上の税金のデータを基に、「所得」や「資産」を分析し、資本主義の下での格差の拡大を、データで実証した経済書です。 世界各国で格差の拡大が問題視されるなか、英語版は去年発売されたアメリカでベストセラーとなり、先月、日本語版の発売が始まった日本でも大きな反響を呼び、増刷が相次いでいます。 10日は、都内の書店で翻訳した評論家や経済学者が内容を解説する催しが開かれ、「先進各国で資産を持つ人が、より資産を増やし、資産を持
※2016年7月17日追記 何を隠そう僕は会社では「Excel課長」というあだ名をつけられるくらいExcelが得意です! だいたい部門の資料などは僕がExcelで手直ししたりしてきたことで今では他部門の方からも「Excelでこういう時は…」と質問がきます。 しまいには「趣味がExcelなんですよね?」と言われるほどです(°_°) そんなExcel課長が「これ読んどけ!」って言うExcelの教科書から特に注意してほしい部分を抜き出しました。 たった1日で即戦力になるExcelの教科書posted with ヨメレバ吉田 拳 技術評論社 2014-10-23 AmazonKindle楽天ブックス その名の通り教科書です。 第1章 最初に知っておくべき7つのポイント 第2章 数式を制するものはExcelを制す 第3章 真っ先に知っておきたい6大関数 第4章 応用と組み合わせで関数の威力を10倍高
こんにちは、きんどるどうでしょうです。12年の11月30日にスタートして、満2年と1ヶ月も過ぎてしまいました。これもご愛顧いただいているユーザーの方々、作家の方々、そして出版社やAmazonJapan、そしてKobo含むKindle競合サイトのセールのおかげです。 12月はセールが乱発されていて、振り返る余裕がなかったので改めて昨年の活動の振り返りや2015年のKindle含む電子書籍への展望を綴りたいと思います。基本的には売り専門のアフィリエイターの戯言ですのでチラシの裏としてご容赦ください。 前回のまとめからの進捗。累計100万冊は手が届く目標へ 前回12ヶ月目のまとめで『この調子なら3年目には累計100万冊いきそう』と吹いたところ「もう100万冊も売ったのか!大儲けしやがってけしからん!」とまだ売ってないのにスゲェ叩かれたので中々書きづらいんですが順調に進捗しています。 むしろ1年目
図書館の職員が、おすすめの本を「福袋」に入れて貸し出す、新年のユニークな取り組みが、各地に広がり人気を呼んでいます。 この取り組みは、ふだんは読まない作家やジャンルの本に触れることで、より本に親しんでもらおうと、図書館の職員が選んだ本を、タイトルを秘密にして「福袋」に入れ、新年に貸し出すものです。 デパートなどの初売りに登場する「福袋」を参考に、数年前から一部の図書館で始まりましたが、このところ、各地の図書館で取り組みが行われていて、年明けに開館した図書館には、福袋を求めて多くの人が訪れました。 このうち、金沢市立玉川図書館では、子ども向けには絵本や動物の本、大人向けには小説や料理の本など職員がテーマごとに選んだ2、3冊ずつが入った福袋が、185個用意されました。 さっそく借りた20代の女性は、「いつも同じ作者の本を借りてしまうので、こういった取り組みは新鮮でおもしろいです」と話していまし
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