ブラック企業ユニオンは、自販機オペレーター業界大手のジャパンビバレッジと団体交渉を行っています。同社では、従業員が月110時間を超える長時間労働を強いられていたうえ、多額の未払い残業代が発生しておりました。 団体交渉は昨年10月から開始しており、2月13日(火)には3回目の交渉を行いました。以下、交渉の経緯についてご報告します。 ○事業場外みなし労働時間制のもとでの長時間労働・残業代不払い 同社で自販機の飲料補充などを行うルートセールス従業員には、「事業場外みなし労働時間制」という制度が適用されていました。これは、外回りの営業など労働時間の算定が困難であるとされる労働形態において、実際の労働時間に関係なくあらかじめ定めた時間分だけ働いたとみなす制度です。 この制度は、労働者を長時間働かせても会社が残業代を支払わなくてよい「定額働かせ放題」とも言われており、実際に長時間労働の温床となっていま