国内初の心肺同時移植始まる 大阪大学病院2009年1月17日18時27分印刷ソーシャルブックマーク 提供される臓器を入れたクーラーボックスが大阪大学医学部付属病院に運び込まれた=17日午後5時21分、大阪府吹田市、伊藤恵里奈撮影 脳死と判定された人から心臓と両肺を同時に取り出し、1人の患者に移植する心肺同時移植手術が17日午後、大阪大学病院(大阪府吹田市)で始まった。臓器移植法のもとで、心臓や肺単独の移植は99年以降行われてきたが、リスクの高い心肺同時移植は国内で初めてだ。 移植を受けるのは同病院に入院中の30代の男性。先天的な心臓病が原因で肺に影響する「アイゼンメンジャー症候群」と診断されていた。 臓器を提供したのは、兵庫県災害医療センター(神戸市)に頭部外傷で入院していた30代の男性。16日に脳死と判定された。健康保険証に提供の意思が記されており、家族も同意した。脳死判定は臓器移植法で