3. ディスクの仮想化の概要 それでは、前節のSNIAの分類に沿って、下位レイヤの仮想化技術から一つ一つ解説していこう。まずはDisk Virtualization(ディスクの仮想化)である。 ディスクの仮想化は一番下のレイヤに属するストレージ仮想化であり、ハードディスク内部の物理的構造を抽象化し、論理的なリソースとして上位レイヤに提供する技術だ。 具体的には、ハードディスクの内部にはファームウェアが動作しており、このファームウェアがディスクの仮想化を行っている。ハードディスクの内部で物理的な位置を指定するためには、その物理的構成に従い、シリンダ、ヘッダ、セクタというパラメータを指定する必要があるが、ファームウェアはこれらを隠蔽し、論理的なブロックの連続体という形でアクセスできるようにする。こうすれば、アクセスする際にはその物理的構成を考慮する必要はなく、ブロックのアドレスであるLBA(L
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