イヌと遊ぶ少女(2010年9月30日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/ANP/ROBIN UTRECHT 【12月19日 AFP】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州のフィラデルフィア小児病院(Philadelphia)の医師らは先週、「意外な」協力者を小児に初めて使った治療方法で、白血病で余命わずかとみられていた7歳の少女の命を救うことに成功したと発表した。協力者とは、遺伝子操作を行ったヒト免疫不全ウイルス(エイズウイルス、HIV)だ。 小児がんが専門の小児科医で、治療を担当したスティーブン・グラップ(Stephan Grupp)氏らによると、約2年にわたって化学療法を続け、再発を2回繰り返したエミリー・ホワイトヘッド(Emily Whitehead)さんは、回復の見込みが「薄かった」という。そのため今年2月、「毒をもって毒を制す」実験的な治療プログラムを実施するこ