ホラクラシー組織、ティール組織の考え方を援用して、組織を本質的に変えようとする企業は多い。株式会社ゆめみは、全員CEO、定年100歳、星取表などといったユニークな仕組みとフラットな組織運営を行い、1,000人規模の企業を目指している。編集部はゆめみの代表取締役、片岡俊行氏にインタビューを行い、全社会議の様子を取材した。その内容を紹介する。 危機的状況を経て、ホラクラシーでもティールでもない「アジャイル組織」を目指すまで 片岡氏らは京都大学大学院在学中の2000年に、インターネットサービス企業として起業した。現在、法人向けデジタルマーケティング支援を行うゆめみだが、起業から一貫してアジャイルな組織だったわけではない。 元々は大学院の同級生で創業した企業だったので対等な関係性ではあった。しかし、30人、50人と社員数が増え、中途社員が入ってくるなかで、2005年には目標管理、評価制度、職務権限