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ブックマーク / www.u-tokyo.ac.jp (1)

  • 口語自由詩の地平を拓いた詩人萩原朔太郎の猫は...... | 広報誌「淡青」37号より | 東京大学

    どこにいるのでしょう。1917年刊行の第一詩集『月に吠える』で犬の遠吠えを響かせていた萩原朔太郎(1886-1942)は、1923年刊行の第二詩集を『青』と名付けます。そして次のようにうたいます。 朔太郎いわく、「青」とは、英語blueの「希望なき」「憂なる」「疲労せる」の意味を含み、「物憂げなる」のことだと、そして詩集の題名の『青』は、「都会の空に映る電線の青白いスパークを、大きな青のイメーヂに見てゐる」のだということですが、都会の夜空には、一体どんな青白いスパークが煌めいていたのでしょう。 『青』とその直後の時代、朔太郎の詩にはいくつものが登場します。いずれも、この世ならぬ姿をしたたちばかりです。緑色の笛の音にのって蜃気楼のようにやってくる幻像は「首のないのやう」で「墓場の草影にふらふら」しています(「緑色の笛」)。春の夜に黒髪を床に広げて麝香の匂いを放つ女の屍体

    口語自由詩の地平を拓いた詩人萩原朔太郎の猫は...... | 広報誌「淡青」37号より | 東京大学
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