本書はビジネス書ではあるのですが,著者が脳神経科学で博士号を有しており,本書の内容も随所に研究の話が出てきます.なので,研究者にもおすすめです. 特に,プロジェクトを進めたり,論文を書いたりする上で,ストーリーを作って,それに必要なパーツを考えるために軸を整理する方法や,定量分析には「比較」「構成」「変化」の切り口があるなど,参考になるknow-howがあるとおもいます.研究をする,あるいは,プロジェクト運営をする上で,いずれも必要なスキルなのに,大学などでは教えられることが無いものですので,このような本は参考になります. 本書にあったほうがよかったなぁと思うものに,索引があります.本書の中には有用な図や単語が多いと思うのですが,索引が無いのは後から辞書的に使うときに使いにくいです.その分目次がしっかりしているとも言えるのですが,索引が欲しかったです. また,全般的に,十分わかりやすいので