さしさわり。支障。 「女は…其なかで-のない様に暮らすのを/野分 漱石」 〔類義の語に「とりあえず」があるが、「とりあえず」は十分な対応は後回しにして暫定的に対処するさまの意を表す。それに対して「さしあたり」は将来のことは考慮せず、今現在だけの対応をとるさまの意を表す〕
〘 名詞 〙 ( 形動 ) 見聞がせまいこと。また、そのさま。知識の乏しいことを謙遜していう場合に用いることが多い。「寡聞にして知らない」[初出の実例]「旗二蚊羽一以標レ旅。杖二我見戟一。弄二寡聞剣一。攘二如レ霜臂一。戦二魍魎原一」(出典:三教指帰(797頃)下)「精細なる進歩を記するは最も難事たらざるべからず、加ふるに余の寡聞を以てす、焉ぞ其万一を窺ふを得ん」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)[その他の文献]〔礼記‐学記〕
〘 名詞 〙 ( 中国語から ) マージャンパイのうち、数牌(シューパイ)の二から八までの牌をいう。中張牌だけで上がると、断么九(タンヤオチュー)の役がつく。
自然数1,2,3,……とそれらの符号を変えた数-1,-2,-3,……と0(ゼロ、零)をあわせて整数という。したがって、整数は、正の整数、0、負の整数に分類されることになる。小学校段階では負の数を学習しないので、正の整数と0だけを整数といっている。これを表すことばとして全数を用いることもある。 自然数どうしの和は自然数である。しかし、自然数の差を考えると、5-3のように自然数になることもあるが、3-5のように自然数の範囲では求められないこともある。整数は、この制約をなくし、減法がいつでも可能になるように自然数を拡張したものといえる。整数では、加法、減法、乗法の結果がいつでも整数になる。このことを、整数の集合は加法、減法、乗法について閉じているという。二つの整数の加法では、それらが同符号のとき絶対値の和に共通の符号をつけ、それらが異符号のとき絶対値の差に絶対値の大きいほうの符号をつければよい。
1 たいらな場所・土地。 2 「平土間ひらどま」に同じ。 3 普通の場。 ㋐競馬などで、特別レースでない一般のレース。 ㋑賭け事で、普通に賭けるだけで、割り増しの賭けをしない場。 ㋒芸妓などの、客と床を共にしない座敷だけの勤め。 「自然色気ぬきの―ということになり」〈秋声・縮図〉 ㋓組織などにおいて、幹部や代表者でなく一般の人々の立場。「平場からの意見を大切にする」 〘 名詞 〙① 平坦な土地。平地。ひらち。[初出の実例]「平場(ヒラバ)の合戦叶はじとや思けん」(出典:太平記(14C後)八)② 劇場で大衆席をいう。平土間。③ 芸妓などが、床を共にしない座敷だけの勤め。[初出の実例]「野心ある客には度々は出せず、自然色気ぬきの平場(ヒラバ)といふことになり」(出典:縮図(1941)〈徳田秋声〉郷愁)④ 競馬で、障害レースに対して、平地で行なわれる一般のレースをいう。また、特別レースに対して、
[副] 1 物事を確信をもって推定する意を表す。まさしく。たしかに。思うに。「蓋しその通りであろう」 2 (あとに推量の意味を表す語を伴って)もしかすると。あるいは。 「百もも足らず八十隅坂やそくまさかに手向けせば過ぎにし人に―逢はむかも」〈万・四二七〉 3 (あとに仮定の意味を表す語を伴って)万が一。もしも。ひょっとして。 「わが背子し―まからば白妙の袖を振らさね見つつしのはむ」〈万・三七二五〉 4 おおよそ。大略。多く、漢文訓読文や和漢混淆文などに用いる。 「よって勧進修行の趣、―もって斯かくの如し」〈平家・五〉 [類語]たいてい・恐らく・たしか・まず・多分・おおかた・文字通り・まさに・まさしく 〘 副詞 〙① あり得る事態を想定する時の、肯定的な仮定の気持を表わす語。ひょっとすると。もしかすると。けだしく。[初出の実例]「古に恋ふらむ鳥は霍公鳥(ほととぎす)盖(けだし)や鳴きし吾が思
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]いく 〈キ〉 1 比較的小さな数について問う語。いくつ。「幾何きか」 2 少しずつ。それとなく。「幾諫きかん」 3 (「機」と通用)細かいきざし。「幾微」 4 こいねがう。「庶幾」 〈いく〉「幾重いくえ・幾多・幾度・幾年・幾人・幾分」 [名のり]おき・ちか・ちかし・のり・ふさ [難読]幾何いくばく・幾許いくばく・庶幾こいねがう・丁幾チンキ いく【幾】 [接頭]名詞に付く。時には形容詞に付くこともある。また、接尾語が付いて副詞をつくることもある。 1 数量の不明・不定の意を表す。「幾人」「幾日」 2 数量の多い意や年月の長い意を表す。「幾千万」「幾千代」「幾久しく」 〘 接頭語 〙 主に名詞の上に付く。時には形容詞の上に付くこともあり、また、この形に接尾語が付いて副詞をつくることもある。① 数、量、時間、程度などが不明あるいは不定であることを表わす。
政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策。 [類語]策・方策・対策・手・企て・一計・奇計・奇策・愚策・秘策・対応策・善後策・得策・方法・妙計・妙策・良計・良策・上策・下策・国策・政策・一策・万策・拙策・無策・弥縫策びほうさく・密計・秘計・百計
[名](スル)自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること。「権力に迎合する」 [類語]協調・同調・媚こびへつらう・媚こびる・へつらう・おもねる・取り入る・ごますり・阿諛あゆ・おためごかし・卑屈・取り巻く・媚こびを売る・胡麻ごまをする・鼻息をうかがう・太鼓を叩く・機嫌を取る・尻尾を振る・歓心を買う・色目を使う・秋波を送る・気を引く・気を持たせる・調子を合わせる・追従ついしょう・おべっか・おべんちゃら・諂巧てんこう・諂阿てんあ・諂曲てんごく・諂笑てんしょう・諂媚てんび・諂諛てんゆ・阿付・へいへい・へいこら・ぺこぺこ・曲学阿世・味噌を擂する・意を迎える・勿体臭い・勿体ぶる・気取る・澄ます・格式張る・見栄を張る・虚勢を張る・体裁振る・背伸び・御大層らしい・大層らしい・仰仰しい・誇大・大袈裟おおげさ・オーバー・大層・事事ことごとしい・大仰おおぎょう・針小棒大・尾鰭おひれを付ける・
〘 名詞 〙 ( 形動 ) 入り乱れること。乱れ騒ぐこと。騒いで乱すこと。また、入り乱れたさま。[初出の実例]「有三悪女擾二乱閭巷一以不」(出典:延喜式(927)四一)「天下の擾乱にまぎれて、君も臣もおぼしめしあやまってけりと心ある人は申けるが」(出典:平治物語(1220頃か)中)[その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕
1 性的な満足を得るための、肉体的な欲望。色情。色欲。「―をそそる」 2 だれもがもっている世俗的な欲望。 「痛きものを遠ざけ甘きものを取るは人の―なり」〈福沢・学問のすゝめ〉 [類語]性欲・愛欲・色欲・肉欲・淫欲・欲情・色情・劣情・痴情・情炎 〘 名詞 〙① 感情の動き。[初出の実例]「時質人淳、情欲無レ分、和歌未レ作」(出典:古今和歌集(905‐914)真名序)② 仏語。物事をむさぼり、執着する欲望。[初出の実例]「此愛心をたち、此の情欲をやめて、真実に解脱の門に入り、自性清浄の躰を見るべし」(出典:貞享版沙石集(1283)七)[その他の文献]〔法苑珠林‐二〕③ 心に起こる欲望。世俗的、刹那的な欲望。[初出の実例]「わかき時は血気うちにあまり、心物にうごきて情欲おほし」(出典:徒然草(1331頃)一七二)「それ人間は情欲(ジャウヨク)の動物なるから」(出典:小説神髄(1885‐86)〈
〘 名詞 〙① 人から、とがめられるべきこと。責められるような行為。あやまち。過失。失策。[初出の実例]「彼の徳を讚す応(べ)し。其の欠(トガ)を謗ら不(ざ)れ。〈真福寺本訓釈 欠 止加〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)「咎は無れども亦功もなし」(出典:政談(1727頃)三)② 非難されるような欠点。人柄として、足りない点。短所。きず。[初出の実例]「筑波嶺に背向(そがひ)に見ゆる葦穂山悪しかる登我(トガ)もさね見えなくに」(出典:万葉集(8C後)一四・三三九一)「いと口惜しく、たのもしげなきとがや、猶、苦しからむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)③ 法的・道徳的にとがめられるべき行為。罪科。罪。[初出の実例]「咎(トカ)過(あやまち)在らむをば見直し聞直し」(出典:延喜式(927)祝詞(九条家本訓))「瀬尾を討ったる咎(トガ)に任せ」(出典:浄瑠璃・平家女護島(171
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