本題に入る前に、普段はカウルの奥に隠れてしまっている「エンジン」をご覧に入れよう。 2007年から2011年までのレギュレーションに則った800ccの排気量を持った、水冷・DOHC・V型4気筒エンジン。 220馬力オーバーの最高出力を絞り出し、コースによっては最高速が350km/hにも達する。 Hondaがこれまでに参戦してきた他のカテゴリーからの積極的な技術的フィードバックも行われており、圧縮した空気の力でバルブを閉じるニュウマチック・バルブや、変速時のシフトショックをほぼなくすことのできるHonda独創の「シームレス・トランスミッション」などを採用している。 まさに、勝利のためにHondaの持てる全てを注ぎ込まれたこのエンジンは、金属のかたまりでありながら、どこか「勝利への執念」が立ち上って来るかのようではないだろうか。「男子のハート」がときめくような、美しい造形である。 カムシャフト
![Honda | 開発ファクトリー潜入【MotoGPマシン RC-Vシリーズ】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/360c95ba998ebe87b5b6f4e6385e34d563d429f7/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.honda.co.jp%2FWGP%2Fspcontents2012%2FRC-V_factory%2Fimages%2Fsns_banner.jpg)