近代日本画壇の巨匠、川合玉堂は日本の自然をこよなく愛し、数多くの風景画を描きました。 明治6年愛知県に生まれ、14歳で京都の日本画家、望月玉泉、のちに円山派の幸野楳嶺に師事し天分を大きく伸ばしました。 23歳で東京画壇に転じ、橋本雅邦に学び狩野派を極め、円山・四条派と狩野派を見事に融和させ、日本の四季が織りなす美しい自然の風物詩を情趣豊かで写実的に描く独自の境地を開きました。 東京美術学校教授、帝国芸術院会員など歴任し、昭和15年文化勲章を受章しました。 昭和32年6月30日没、勲一等旭日大綬章を受賞。