「学生はすべからく学業を第一とすべきだ。」 「すべからく」と言えば,漢文の授業で習った「すべからく…べし」と読む再読文字「須」のことを思い出す方もあるでしょう。ただ最近は,本来とは違う意味で「すべからく」を使っている人も少なくないようです。 問1 「すべからく」とは,本来どのように使うものなのですか。 答 当然そうした方がよい,是非ともそうすべき,という意味で用いられる言葉です。 「すべからく」を辞書で調べてみましょう。 「日本国語大辞典 第2版」(平成12~14年・小学館) すべからく【須―・応―】 [副](サ変動詞「す」に推量の助動詞「べし」の補助活用「べかり」のついた「すべかり」のク語法。多く下に推量の助動詞「べし」を伴って用いる」)当然なすべきこととして。本来ならば。 「大辞林 第3版」(平成18年・三省堂) すべからく【須く】(副) 〔漢文訓読に由来する語。「すべくあらく(す