イタリアの本土とシチリア島を隔てるメッシーナ海峡で、大規模な橋を架ける工事がようやく始まりそうです。完成すれば世界最大のつり橋になります。 IHIが正式受注から18年 完成予定もすでに経過 長靴の形をしたイタリア本土。そのつま先部分に軽く蹴り上げられたように横たわっている三角状の島がシチリアです。本土とシチリア島を隔てるメッシーナ海峡では、世界最長の吊(つ)り橋を架ける工事が、近々ようやく始まることになりそうです。 拡大画像 メッシーナ海峡大橋の完成イメージ(画像:Stretto di Messina S.p.A.)。 橋の設計は、デンマークの建築事務所が担いました。2024年2月に決定された最終設計案によると、2030年代後半に完成予定のメッシーナ海峡大橋は主塔間の距離(中央径間)が3300mと、トルコ西部にある「チャナッカレ1915橋」の世界記録(2023m)や、かつて最長を誇っていた