YMOの世界進出 村井:細野君としては、自分の音楽を外国で発表したいという気持ちはいつごろから湧いてきたんですか? 細野:クラウン時代はひたすら自分の好きな音楽をやっているだけで、あんまり考えていなかった。村井さんからプロデュース契約を提示されて、ちょっと考えが変わったんですね。何かやらなきゃと。YMOのときは、もう最初から外国に発信することを考えていました。そこで急にアルファがA&Mと契約することになったというので「あ、これはいける」と確信に近くなりました。すごく運命を感じましたよ。 村井:運命的だよね。 細野:ワールドツアーが決まるまで、すごいスピードでしたからね。続けるのは大変でしたが、面白い時期でした。 村井:僕も含めて全員にもう少し体力があって、もう一回りぐらいツアーをやったら、本当に世界を席巻できたはずだという悔いは少し残るんだけど。 細野:そうかもしれないけど……。 村井:く
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