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ブックマーク / realsound.jp (22)

  • 長編アニメ革命が世界で進行中? 新潟国際アニメーション映画祭から見えた潮流

    宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』(2023年)が第96回アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞して、日の長編アニメが持つ実力が改めて示された。常連だったディズニーやピクサーが2年連続で受賞を逃し、長編アニメの作り手が広がり内容も変わってきている。3月15日から20日まで新潟市で開かれた、世界初の長編アニメを中心にした第2回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF2024)は、そうした長編アニメの分野で起こっている潮流の変化を伺わせるものだった。 第2回新潟国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門受賞者と審査委員 「とんでもない作品が出た」。NIAFF2024で『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が上映された際に登壇した富野由悠季監督が、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』のオスカー獲得について発した言葉だ。 「なぜとんでもないか。ハッピーエンドではないアニメを作ってしまった

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    Hi-Fi 2024/03/30
  • 専門誌が相次いで休刊、インタビュー激減  濃密な記事の受け皿はどこになる?

    専門誌の醍醐味は濃密なインタビュー記事 近年、専門誌の休刊が相次いでいる。2022年は専門誌の休刊のオンパレードとなった。代表的なものをあげるだけでも、3月には歌舞伎専門誌の「演劇界」が、7月には柔道専門誌の「近代柔道」とボクシング専門誌の「ボクシングマガジン」が、12月には美少女ゲームの専門誌の「電撃G's magazine」が休刊している。 そして、今年は7月5日発売のSummer号をもって音楽雑誌の「Player」の休刊が決まった。「Player」は記者が高校時代に熱中していた音楽雑誌である。こうした専門誌の名物といえば、他では読めない濃密なインタビューであった。「Player」では記者が大好きなギタリストのアンガス・ヤングやゲイリー・ムーアなどのインタビュー記事が掲載され、熟読したものだった。 また、「BANDやろうぜ」にはX JAPANなどのビジュアル系バンドのインタビューが掲載

    専門誌が相次いで休刊、インタビュー激減  濃密な記事の受け皿はどこになる?
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    Hi-Fi 2023/09/26
  • 『アリスとテレスのまぼろし工場』の内容を徹底考察 “人間を描く”という岡田麿里の意識

    アニメーション脚家として多くのキャリアを積み、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などの作品で知られている、岡田麿里。監督デビューを果たした『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018年)に続き、監督第2作であると同時に劇場版の監督としても第2作となったのが、この度公開された『アリスとテレスのまぼろし工場』だ。『進撃の巨人』や『呪術廻戦』のアニメーションで知られるMAPPAと組んだオリジナル作品である。 もちろん今回も自身が脚を書いた作品だが、その内容は現在の日のアニメーション作品としては珍しく、非常に作家性が強いものとなっている。さらに、何やら謎めいている物語や、思わせぶりな演出には、ある種のざわざわとした違和感すら覚え、能的に“問題作”だという印象すら与えられるのだ。この背筋をゆっくり撫でられるような異様な感覚は、どこからくるのか。ここでは、作『アリスとテレスのまぼ

    『アリスとテレスのまぼろし工場』の内容を徹底考察 “人間を描く”という岡田麿里の意識
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    Hi-Fi 2023/09/26
  • DCPRG『構造と力』リリース20周年 菊地成孔が語る、オルタナティブなグルーヴの現在

    音楽家で現在は音楽ギルド・新音楽制作工房も運営する菊地成孔。彼が率いていたDC/PRG(Date Course Pentagon Royal Garden/当時はDCPRG)による2ndアルバム『構造と力(Structure et Force)』が、2003年9月25日の発売から20周年を迎える。 作の収録曲は前作『アイアンマウンテン報告』と比べ、さらにクロスリズムやポリリズムにフォーカスしており、当時としては律動的かつかなり先鋭的な内容だった。特に当時、4拍子と5拍子が同時に鳴るリズムを踊れる楽曲に落とし込んだのは驚嘆でしかない。 しかし執筆家でもある菊地が膨大なテクストを残した副作用なのか、雑誌カルチャーの衰退が原因なのか、音楽そのものを具体的に語ったインタビューはネット上にほとんどないのが実情だ。そこでリリース20周年を期に『構造と力』の音楽的な回想を依頼。 「5」という数字(ペン

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    Hi-Fi 2023/09/24
  • 黒沢ともよが語る、『スキップとローファー』の役作り 「私の喜びや悲しみを美津未に」

    高校生たちの等身大なスクールライフを描き、彼らの人間関係の悩みや付き合い方から多くの気づきを与えてくれるアニメ『スキップとローファー』。“日常系”と称されるような緩いテイストながら、人間的に未熟な彼らが悩み、成長していく様子が老若男女問わず人気の作品だ。 作の空気感を生み出し、主人公でありつつ紛れもないキーパーソンである美津未を演じているのが黒沢ともよ。黒沢は『響け!ユーフォニアム』黄前久美子役でも感情の機微を見事に演じていたが、作でも“田舎育ちでマイペース”な美津未が魅力的に映っているのは、黒沢の繊細な演技の賜物だ。 それはただ声色を作っているだけではなく、役に対しての深い解釈と演技の工夫がある。今回のインタビューでは美津未役への向き合い方から作品への思い入れ、そして声優として大切にしていることを聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】 「美津未ちゃんの

    黒沢ともよが語る、『スキップとローファー』の役作り 「私の喜びや悲しみを美津未に」
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    Hi-Fi 2023/06/14
  • 後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」

    暗黒批評家・後藤護が著した書籍『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社)は、耳慣れない「アフロ・マニエリスム」なる概念を軸に、これまでにない切り口で黒人音楽史を捉え直した一冊だ。アフロ・マニエリスムとは、ドイツのジャーナリストで文筆家のグスタフ・ルネ・ホッケが1950年代に再評価した後期イタリア・ルネサンスの美術様式「マニエリスム」の理論を換骨奪胎し、ブラック・カルチャーに応用したもの。後藤護は、このアフロ・マニエリスムによって、奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代までを総括しようと試みた。 ジャズ・ミュージシャンにして文筆家の菊地成孔は、書『黒人音楽史』をどのように読んだのか。リアルサウンド ブックでは、ふたりの初対談をお届けする。(編集部) 後藤護 菊地:いわゆる黒人音楽史についてのは20世紀にたくさん出ています。特にジャズ批評の多くは、歴史主義で書かれてい

    後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」
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    Hi-Fi 2023/05/04
  • 『すずめの戸締まり』はなぜ東日本大震災を描いたのか 『君の名は。』ブームの決算に

    20年ほど前、坂龍一のピアノ・ソロ・コンサートを聴きにいった。当時の日は、「三共リゲインEB錠」のCM曲「energy flow」が人気を集めた後。坂氏はコンサートのなかで、これも自身の作曲である「サントリー ウイスキー 山崎」のCM曲「Yamazaki2002」を例に出して、なぜ同じように作った曲がヒットになったり、ならなかったりするのか不思議だということを語っていた。 『君の名は。』(2016年)で、記録的な大ヒットを飛ばすことになった新海誠監督も、たしかに方向性を大きく変えたとはいえ、社会現象といえるほどの大反響を生み出すことになった結果について、公開当時、少なからず不可解さを覚えたのではないだろうか。大きな成功に喜ぶ一方で、『君の名は。』がここまで人気を集めるのならば、自身の過去作にもっと観客が入ってもよかったのではないかとも、おそらくは考えたはずだろう。 日の劇場アニメが

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    Hi-Fi 2022/11/22
  • 『アニメと声優のメディア史』石田美紀に訊く、女性声優が少年を演じることの意味 「ひとつの文化を形成している」

    『アニメと声優のメディア史』石田美紀に訊く、女性声優が少年を演じることの意味 「ひとつの文化を形成している」 『アニメと声優のメディア史 なぜ女性が少年を演じるのか』(青弓社)というユニークな研究書が、2020年12月21日に刊行された。女性声優が少年を演じる配役は日アニメの特徴だが、これまでのアニメや声優研究では、この論点が見落とされ続けてきた。 当たり前すぎるがゆえに、問い直されることがなかったテーマに着目した書は、少年役を演じる女性声優の歴史を紐解きながら、彼女たちの仕事がアニメ文化にもたらした影響を多義的に論じている。研究者のみならず、アニメや声優好きにも刺さる、面白くかつ画期的な1冊だ。第一部では「少年役を演じる女性声優の歴史」をたどり、第二部では「ファンとの交流と少年役を演じる女性声優」を掘り下げた『アニメと声優のメディア史』について、著者の新潟大学教授・石田美紀氏に話を訊

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    Hi-Fi 2021/02/13
  • 大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」

    太平記から漫画、模型、アニメ、ボーカロイドまで、日の大衆文化の通史を一冊ので描き切った日文研大衆文化研究プロジェクトによる書籍『日大衆文化史』(KADOKAWA)。 大塚英志氏 このでは、漫画の鳥獣戯画起源論など、現代の日文化が中世や近世にルーツを持つとする説は、戦時下に政治的に必要とされて「創られた伝統」だと退けた上で、それとは別に一貫して存在してきた運動を描いていく。 「お約束」や共通前提(歌舞伎でいう「世界」)を踏まえながら新要素(同じく歌舞伎でいう「趣向」)を入れて作品が生み出されていくという、二次創作的とも言える仕組みこそが「文化」であり、それは有象無象の大衆=民俗学者の柳田國男がいう「群れとしての作者」が担ってきた、という見立てのもとで見えてきた「日」「大衆」文化史の姿とは――主筆を務めた国際日文化研究センター教授・大塚英志氏に訊いた。 『日大衆文化史』は通史を

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    Hi-Fi 2021/01/03
  • 『鬼滅の刃』はなぜ「完結」したのか 物語の続け方/終わらせ方を考える

    どうしたら『鬼滅の刃』の連載は続くのか? ジャンプ誌でクライマックスを迎えようとしていた2020年の春頃は、ネット上でそんな妄想やネタがよく繰り広げられていた。 特に比較されやすかったのが、「吸血鬼(鬼)退治」や呼吸法など、多くの共通点の見付かる『ジョジョの奇妙な冒険』の第1~2部だった。確かに「ボスキャラ交代」や「主人公交代」を利用した作品寿命の延長は、『DRAGON BALL』と並んで少年漫画の王道であるようにも思える。 主人公と敵勢力の交代が行われた『ジョジョの奇妙な冒険』5巻 連載中は「鬼舞辻無惨がラスボスで終了」なのかすら読者には判断不可能だったが、結果として2020年5月に最終話が掲載。ジャンプ漫画としては完結するのが早かった……というイメージが独り歩きしがちかもしれないが、ちょうど23巻で大団円を迎えたジャンプ作品なら『封神演義』(96年~)や『ヒカルの碁』(99年~)、『

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    Hi-Fi 2020/12/06
  • 村井邦彦×細野晴臣「メイキング・オブ・モンパルナス1934」対談

    YMOの世界進出 村井:細野君としては、自分の音楽を外国で発表したいという気持ちはいつごろから湧いてきたんですか? 細野:クラウン時代はひたすら自分の好きな音楽をやっているだけで、あんまり考えていなかった。村井さんからプロデュース契約を提示されて、ちょっと考えが変わったんですね。何かやらなきゃと。YMOのときは、もう最初から外国に発信することを考えていました。そこで急にアルファがA&Mと契約することになったというので「あ、これはいける」と確信に近くなりました。すごく運命を感じましたよ。 村井:運命的だよね。 細野:ワールドツアーが決まるまで、すごいスピードでしたからね。続けるのは大変でしたが、面白い時期でした。 村井:僕も含めて全員にもう少し体力があって、もう一回りぐらいツアーをやったら、当に世界を席巻できたはずだという悔いは少し残るんだけど。 細野:そうかもしれないけど……。 村井:く

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    Hi-Fi 2020/11/21
  • 岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」

    岩波新書・編集長が語る、“現代人の現代的教養” 「教養とはよりよく生きるために大切なものを学びとる精神のこと」 「新書」という出版形態の創始である岩波新書は、1938年の創刊以来、一貫して「現代人の現代的教養」を目的として編まれてきた。また、いかなる時代にあっても、広い世界的観点や批判的精神を持つことが大事なのだと、強く読者にうったえかけてきた。たとえばこの夏(7月)、緊急出版された『コロナ後の世界を生きる――私たちの提言』(村上陽一郎編)などは、そうした岩波新書の編集理念を象徴した1冊だったと言える。そこで今回は、同編集部の編集長・𠮷田裕氏に、出版不況、そして、戦時中や戦後、あるいは震災直後などとはまた違う形の“先行きが見えない時代”であるいま、岩波新書は読者にとってどういう存在であるべきなのかを語ってもらった。(島田一志)【記事最終ページにて岩波新書編集部の書棚、そして岩波書店の出版

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    Hi-Fi 2020/11/09
  • 荏開津広『東京/ブロンクス/HIPHOP』第13回:ストリートの成果から向き合うヒップホップの現実/リアル

    RHYMESTER『リスペクト』 …今や誰もが口にするB-BOYS この街のKING、愛してるチーム RSC   変えていくシーン 君のはいてるジーンズやプーマ、アディの理由は何? ファッションばかりじゃまだ甘い オンリーワン オリジナル マネじゃなく スニーカーに有り金はたく さらに開拓 未知の可能性 君を誘うぜ…(「B」の定義/RHYMESTER featuring CRAZY-A) 1970年、ビートニク詩人兼ミュージシャン、もしくは彼自身に倣うなら“ブルージシャン”のギル・スコット・ヘロンが「自分は医者代が払えない、白ん坊は月に/10年後にもまだ支払っているだろう、白ん坊は月に/なぁ、昨晩家賃が上がった、なぜって白ん坊が月に(拙訳)〈I can't pay no doctor bill./(but Whitey's on the moon)/Ten years from now I

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    Hi-Fi 2020/10/13
  • 荏開津広『東京/ブロンクス/HIPHOP』第6回:はっぴいえんど、闘争から辿るヒップホップ史

    「1970年代の頭というのは、政治の季節、70年代安保の時代でございます。あとは音楽の季節。1960年代から70年代というのは、文化の最先端が音楽でありました。それはレコードという1930年代ぐらいから作られはじめた音楽を記録する手段、それと録音技術テクノロジーが1960年代から飛躍的に発展しまして、それまでは演奏の記録といいますか、そうしたものだったのが、レコードのなかの音世界というか、そういうものを探求する技術がものすごく発達しまして、音楽が、いろいろな絵画、演劇、文学といった文化がありますが、音楽がなによりも最先端になった時代です。そこに1970年代政治の季節、70年代安保という騒乱の時代がくっつきまして、たくさんのドロップアウトが生まれまして、そのドロップアウトした人たちが、ほとんど音楽の世界へ入り込んできたという、そのおかげで、それまでの日音楽にはなかったムーヴメントという

    荏開津広『東京/ブロンクス/HIPHOP』第6回:はっぴいえんど、闘争から辿るヒップホップ史
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    Hi-Fi 2020/10/10
  • ROLLYが語る、70年代日本ロックへの深すぎる愛情「カバーアルバムを作るため家にスタジオを作った」

    ROLLYが、70年代日のロックの名曲をカバーしたアルバム『ROLLYS ROCK CIRCUS 〜70年代の日のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその影と光〜』をリリースした。洋楽・邦楽・歌謡曲など過去のあらゆる音楽への膨大な知識と偏愛を総動員し、超大量の元ネタを駆使し、どこかで聴いたことあるけどどこにもないような、100%懐かしいネタだけど順列組み合わせで新しさを生み出すような、そしてもしその元ネタを一切知らなくても「かっこいい!」と飛びつけるような(ここ大事。だからすかんちは90年代にあんなにブレイクしたんだから)トゥーマッチなロックンロールを生み出し続けてきたのがROLLYであり、近年もそのスタンスを貫きながら活動中だが、外道に始まりフラワー・トラヴェリン・バンドやはっぴいえんどや四人囃子等を経てセルフ・カバー“恋のマジックポーション”(これだけ90年代の曲)に行き着くこ

    ROLLYが語る、70年代日本ロックへの深すぎる愛情「カバーアルバムを作るため家にスタジオを作った」
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    Hi-Fi 2020/06/30
  • 『美術手帖』2月号は2010年代アニメ総特集 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』片渕監督インタビューも

    『美術手帖』2月号は2010年代のアニメーションを総特集。動画配信サービスによる視聴環境の多様化や、他業界とのメディアミックス、グッズやゲームなどライツ事業の展開などを背景に、アニメーション表現にはどんな変化が起きたのか。特集では商業アニメからインディペンデント作品まで、国内外で活躍するつくり手たちへの数多くのインタビューをとおして、2010年代のアニメーション史の見取り図を描こうとしている。 巻頭を飾るのは、現在公開中の映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の監督・片渕須直。新作に込めた思いや、アニメーション観について話を聞いた。そして『けものフレンズ』や『ケムリクサ』など人気作品を手がけるたつき監督、『失くした体』がNetflixで配信中のジェレミー・クラパン、アカデミー賞に作品がノミネートされたドン・ハーツフェルトら世界の監督にもインタビューし、国内外両方の視点から世界のアニ

    『美術手帖』2月号は2010年代アニメ総特集 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』片渕監督インタビューも
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    Hi-Fi 2020/03/11
  • 菊地成孔×小田朋美が語る、SPANK HAPPY再始動への道筋 「ODは最高のパートナー」

    菊地成孔の主宰レーベル<TABOO>のイベント『TABOO LABEL Presents GREAT HOLIDAY』(5月13日/新木場STUDIOCOAST)で約12年ぶりに再始動したSPANK HAPPY(Boss the NK a.k.a. 菊地成孔、OD a.k.a. 小田朋美)。新曲「夏の天才」(三越伊勢丹グループ「グローバル・グリーンキャンペーン」のキャンペーンソング)の配信に続き、フジロックフェスティバル出演、ワンマンライブの開催、さらにアルバムの制作も進行中と“第3期にして最後の”SPANK HAPPYへの期待が高まっている。 三越伊勢丹のキャンペーンソングとはいえ、シングル1曲と、15分間のエキジビジョン・ライブを行っただけで、インスタグラムのフォロワーが開設1カ月で2000人超えした<最終SPANK HAPPY>。彼らは約12年の休眠から醒めることに対し、何を考えてい

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    Hi-Fi 2018/06/21
  • 菊地成孔×モルモット吉田、“映画批評の今”を語る 「芸で楽しませてくれる映画評は少ない」

    菊地成孔の欧米休憩タイム』(blueprint) 菊地成孔の新刊『菊地成孔の欧米休憩タイム』(購入はこちらから)が、現在発売中だ。同書は、英語圏(欧米国)以外、特にアジア圏の映画を対象としたリアルサウンド映画部の連載レビュー「菊地成孔の欧米休憩タイム〜アルファヴェットを使わない国々の映画批評〜」の中から記事を厳選し、新たに加筆・修正の上で収録した一冊で、同連載の番外編として掲載され、Yahoo!ニュースなどのネットメディアやSNSで大きな議論を巻き起こした『ラ・ラ・ランド』評などを収録している。 一方、リアルサウンドで執筆中の映画評論家・モルモット吉田は初となる単著『映画評論・入門! 観る、読む、書く』(購入はこちらから)を洋泉社より刊行したばかり。同書では、評論を巡る論争・事件歴史から、“名作“”の公開当時の批評分析まで、徹底した調査と巧みな整理によって、映画の魅力、映画評論の面白さ

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    Hi-Fi 2017/11/14
  • 宮台真司×中森明夫が語る、映画と社会の現代的難点 『正義から享楽へ』対談(前編)

    社会学者・宮台真司の映画批評『正義から享楽へー映画は近代の幻を暴くー』の刊行を記念し、著者・宮台と作家/アイドル評論家・中森明夫のトークショーが、2月20日にLOFT9 Shibuyaにて開催された。リアルサウンド映画部では、2人がの内容から話題の社会問題までを語り尽くした当日のトークイベントの模様を、両人の確認・加筆の上、前後編の2回にわたって掲載する。 中森:『正義から享楽へ』は映画であることに加えて、今を読み解く時代論としても出色だと思いました。1年だけでこの文量、しかも最新の映画だけでなく過去作も参照しつつ書き上げてしまうすごさを感じましたね。僕なんか2年に1冊くらいだから(笑)。最初に聞きたかったのが、『ダ・ヴィンチ』での映画連載をまとめた『<世界>はそもそもデタラメである』が、何年前でしたか? 宮台:十年前の2008年です。01年から連載を始め、終えたのが08年。8年間

    宮台真司×中森明夫が語る、映画と社会の現代的難点 『正義から享楽へ』対談(前編)
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    Hi-Fi 2017/03/29
    黒沢清を追いつめてないで蓮實重彦と対談すればいいのに。昔々、淀川長治と蓮實の対談読んでいろんな意味でものすごくおもしろかったの覚えてる。合気道の演武みたいな。あんなのは到底ムリだろうけど。
  • クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」

    ミトは、ある種のランナーズ・ハイの状態にあるのかもしれない、と思った。こちらの質問に対して、そんなこともわからないのかと言わんばかりに呆れたような表情を見せながら、畳みかけるように饒舌に語り続ける。その話はある種の衝撃だった。 クラムボンが結成20周年を迎え、5年ぶりのアルバム『triology』をリリースする。9枚目のアルバム。彼らのバンドとしての個性もスタンスもすっかり確立されているはずなのに、しかし、このアルバムは、これまでの作品とはまったく違う意識で作られているようだ。何度も取材して気心が知れているはずのミトの変貌は、いつもと同じつもりで呑気にインタビューしにいった僕を戸惑わせるには十分だった。 彼と話していて思い出したのは、約20数年前、テクノにはまったころの自分。耳が変わり、意識が変わり、聴くものもすべてが変わって、それまで聞いていた旧来のロックみたいなものがすべて聞けなくなっ

    クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」
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    Hi-Fi 2015/03/24