カントに学ぶ、真の「オレ流」を生きる思考法カントにショーペンハウアー、ヘーゲルにハイデッガー。何やら深遠にして難解そうな哲学者の多くはドイツ語でその作品を著しています。ドイツ語学習の動機が哲学書の原書での読解という方も少なくないでしょう。そこで今回は哲学者がドイツ語で遺した教訓の一つとして、その中でもとりわけ知られたカントの言葉を紹介いたしましょう。 ドイツ語による哲学の勃興は、18世紀の哲学者イマヌエル・カント(Immanuel Kant)の登場によって始まります。ケーニヒスベルク(Königsberg)という現在はロシア領の小田舎で生涯を送りながらも、その仕事はまさに本人が用いた「コペルニクス的転回(kopernikanische Wende/コペルニカーニッシェ ヴェンデ)」という表現に相応しい衝撃を思想界にもたらし、その影響力は西洋哲学史はカント以前、カント以後で分けられる、と言わ