昨今ではSaaSやPaaS、IaaSといったクラウドベースのサービス運用・利用手法が普及しているが、最近登場した新たな動きとして「Function as a Service」(FaaS)がある。FaaSはその名前のとおり、機能(Function)の実行環境がサービスとして提供されるのが特徴だ。今回はこのFaaSというアーキテクチャを紹介する。 「FaaS」は仮想化を突き詰めていった最終形? 2000年代中ごろから現在までの十数年間では、コンピュータシステムの運用方法が大きく変化した。2000年代前半にはXenやKVMといったLinux向けの仮想化技術の普及により、かつてはメインフレームや大型コンピュータシステムでのみ使われていた「1台のハードウェアを仮想化によって分割して複数の利用者で共有して利用する」という運用が、比較的安価なハードウェアでも実現できるようになった。 そして2000年代後