一般論として、ビジネスの世界には「販売数は減ったけれど売り上げは増加した」といった事例はいくらでもあります。金額ベースの数字と個数ベースの数字は、根本的に違う数字と理解するべきでしょう。 「数字は嘘をつかない」というけれど このような視点を持つと、世の中にあるいろんな数字の表現に対して敏感になってくるはずです。 あなたのもとに、「ウチの部門は昨年に比べて生産性が2倍になりました!」という報告が届きました。さて、いったい何が2倍になったのでしょうか。 この部門の生産性という数字とあなたの認識する生産性という概念がまったく異なるものだとしたら、当然ながらこの発言を聞いて「それはすごいですね」と思ってはいけません。 「この製品はリニューアルしたことで効果が5倍に!」というよく見聞きするフレーズがあります。しかし、これはいったい何が5倍になったのでしょうか。「効果」の定義を確認しないことにはこの発
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