ブックマーク / econ101.jp (30)

  • ノア・スミス「移民流入の害は,いっこうに実証に現れない」(2024年5月10日)

    移民受け入れを支持する人間として,ぼくは懐疑的な人や批判的な人に耳を貸すようにつとめてる.どんな国にも,自らがのぞむならどんな人間でも招き入れる権利がある――あるいは,入国を拒否する権利がある.移民の流入で自分たちの文化が変わってしまうのを人々が心配しているなら,それは完璧に許容されるべき態度だ. ただ,それと同時に,移民流入制限派の人たちは移民受け入れにともなう経済的な害悪をあれこれとたくさん主張している――賃金低下,政府財政への負担,などなど.それでいて,そういう主張はずっと証拠と矛盾しつづけている. たとえば,多くの証拠から,移民流入は――低技能移民の流入ですら――現地生まれの人たちの賃金や雇用の見通しに悪影響を及ぼしていないことが明らかになっている〔日語版記事〕.最近出た Michael Clemens & Ethan Lewis の論文を見てみると,この研究はとても「きれい」な

    ノア・スミス「移民流入の害は,いっこうに実証に現れない」(2024年5月10日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2024/05/13
    マクロな数字に現れない何かがあるとして、じゃあフィールドワークで突き止められたのかといえばそれもハッキリしない。漠然と怖いとか迷惑とかいう声が聞こえるだけで、それも当事者か排外主義者のなりすましか不明
  • ノア・スミス「安倍晋三のもとで大きく変わった日本」(2022年6月4日)

    [Noah Smith, “The Japan that Abe Shinzo made,” Noahpinion, June 4, 2022] この半世紀で最重要の首相がもたらした3つの大きな変化 今回で,日に関するシリーズは5目になる.これが最後だ.第1回目(翻訳)では,日の生活水準が低めなことを嘆いて,現金ベースの福祉政策を提案した.第2回目(翻訳)では,日が経済成長を加速させるのに使えそうな産業政策をいくつか提案した.第3回目では,日の停滞した企業文化とその直し方を論じた.第4回目では,日のポップカルチャーに関する2冊の書評を書いて,日が経済面で衰退しつつもそのポップカルチャーが世界を制覇したあらましについて述べた. この20年というもの,定期的に日を訪れている.でも,今回の日旅行ではとくに強い印象を受けた.2002年にはじめて日に来たときから,この国の感触

    ノア・スミス「安倍晋三のもとで大きく変わった日本」(2022年6月4日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2022/06/10
    安倍ちゃんの発言や人格を一切考慮せず、実行された政策「だけ」を分析するという行為に意味があるとは自分には思えない。少なくとも相手がトランプやプーチンやメルケルだったらまずしないことでしょ
  • サイモン・レン=ルイス「イギリスの貧困:根っこからの社会変革が進められつつある」(2018年11月19日) — 経済学101

    [Simon Wren-Lewis, “Poverty in the UK: radical social re-engineering,” Mainly Macro, November 19, 2018] 英チャンネル4の番組で,国連特別報告者がイギリスの貧困について報告した件を報道したのに続いて,クリシュナン・グル=マーシー〔チャンネル4のジャーナリスト〕と財務相のあいだで議論が交わされた.財務相が貧困と格差の傾向に関するお決まりのあれこれの統計を繰り返し持ち出して説明すると,グル=マーシーがだいたいこんなことを言った――今回の報告書では政府が貧困を認めようとしていないと言っているわけで,いまあなたは報告書が正しいと図らずも証明したわけですね.とはいえ,財務相の言い分には正しいところもある:各種の貧困統計は顕著に悪化してはいないし,日付を注意深く選べばよくなってすらいる.それに,最低賃

    サイモン・レン=ルイス「イギリスの貧困:根っこからの社会変革が進められつつある」(2018年11月19日) — 経済学101
  • タイラー・コーエン 「『我が陣営は劣勢に立たされている』 ~焦燥感をにじませる左右両陣営~」(2016年3月22日) — 経済学101

    ●Tyler Cowen, “How both sides can believe they are losing”(Marginal Revolution, March 22, 2016) 近時の社会情勢に対する左派なりの回顧にしても右派なりの回顧にしても、その物言いには「我が陣営は劣勢に立たされている」との焦燥感がにじんでいるという共通点がある。「そんなの額面通りに受け取れるか。マーケティング戦略の一環に過ぎない」との反論も可能だろう。優勢な陣営の人間が書くをわざわざ読もうという気になるだろうか? 優勢な側の関連組織に寄付でもして支援してやろうという気になるだろうか? だがしかし、どちらの陣営も(左派も右派も)気で「我が陣営は劣勢に立たされている」と信じ込んでいる可能性もあるのではないか。私にはそう思われるのだ。 まずは左派の思考回路を解剖するとこうだ。政府は世の問題を解決する能力

    タイラー・コーエン 「『我が陣営は劣勢に立たされている』 ~焦燥感をにじませる左右両陣営~」(2016年3月22日) — 経済学101
  • タイラー・コーエン 「右派、左派、自己責任 ~憎きあいつらの地位が高まるのを許してなるものか~」(2008年7月26日) — 経済学101

    ●Tyler Cowen, “Move on — this isn’t true here”(Marginal Revolution, July 26, 2008) 一部の人――決して全員ってわけじゃない――の政治的な行動を説明する素朴なモデルを思い付いたので、その概要を述べさせていただくとしよう。政治的なイデオロギーの背後には、特定の集団の(社会内での)地位が高まるのを許してなるものかという無意識の衝動が時として控えているように思われるのだ。 まずは、いわゆる「右派(右翼)」の側から取り上げるとしよう。右派の中には、「不平屋」のように見える連中が気にわないという人がいる。「不平屋」の地位が上がるなんてことは、どうしたって許せない。そのため、「不平屋」の口から不平不満が吐かれるたびに反論しなければ気が済まず、「不平屋」が不平不満の根拠として挙げる事由の一切合財を論破しようと躍起になる。

    タイラー・コーエン 「右派、左派、自己責任 ~憎きあいつらの地位が高まるのを許してなるものか~」(2008年7月26日) — 経済学101
  • タイラー・コーエン「ウィリアム・ノードハウスがノーベル経済学賞を手にしたのはなぜ?」 — 経済学101

    Tyler Cowen “William Nordhaus and why he won the Nobel Prize in economics” Marginal Revolution, October 8, 2018 ローマーが経済成長論,ノードハウスが環境経済学でノーベル賞を受賞したのは素晴らしい選択だ。2人が選ばれたのは,富,富の真の性質,どのように国家や社会がマクロレベルで動いていくかを重要視したためだ。2人は互いに強く関連している。ローマーは,どのようにしてアイデアが生産性を押し上げて成長を持続させるかということの裏にある論理を組み立てた。これは例えば,僕たちがシリコンバレーで目撃してきたものだ。ノードハウスは,経済成長がどのように環境の価値と相互作用するかを説明した。公式の受賞理由は次のとおりだ。 2018年の経済学スウェーデン国立銀行賞は,「気候変動を長期的なマクロ経済分

    タイラー・コーエン「ウィリアム・ノードハウスがノーベル経済学賞を手にしたのはなぜ?」 — 経済学101
  • ジョセフ・ヒース「男の子差別文化」(2018年3月26日) — 経済学101

    Joseph Heath, “How our culture treats boys” (In Due Course, 26 March 2018) 子供たちが少し大きくなったので、以前ほどThe Children’s Placeで買い物をしなくなった。だが先日そこで買い物をすることがあり、我々の文化が男の子たちに向けて発しているメッセージの類が気がかりになった。The Children’s Placeが何か知らないひと向けにいうと、それは洋服屋だ。ウェブページの表示はいつも同じ。ページは真ん中で分かれ、女の子用が片方に、男の子用がもう片方にある。これはその時々にどんなものが男の子用と女の子用それぞれに売られているか比較するのに、そしてどんな思い込みが性別に付随しているのか考えるのに、都合がよい。 例えば、「グラフィックTシャツ」のセクションを見ると、女の子向けにマーケティングされているも

    ジョセフ・ヒース「男の子差別文化」(2018年3月26日) — 経済学101
    IkaMaru
    IkaMaru 2018/09/10
    この「男の子はヤンチャでワルなぐらいが丁度いい。レイプぐらい元気があってよろしい」というような文化は、内向的で品行方正な男の子を抑圧し害している。でもそれを「逆性差別」と呼ぶのは別な意図があるのでは
  • ジョセフ・ヒース「なんでも人種化に抗して」(2018年4月25日) — 経済学101

    [Joseph Heath, “Against the racialization of everything,” In Due Course, April 25, 2018] 私も含めていろんな学者が飽きもせず繰り返し語ってきたように,人種は社会的な構築物だ.だが,こう語る多くの人たちは,社会的構築物ですよとそっけなく語ってすませて,そのあとは人種が永遠不変の自然種であるかのように扱いつづける.私に言わせれば,人種が「構築物であること」を強調する要点は,人種がそれ抜きですませられない社会的カテゴリではないことを強調するところにある.人種というのは,個々人の素性や対人的なやりとりの特定の側面を切り取る独自の方法だ.だが,ものごとの切り取り方なら他にもあるし,必ず人種という切り取り方をしなくてはいけないわけでもない.こう考えると,どんな場面であっても,いったい今ものごとを切り取るのに人種が最

    ジョセフ・ヒース「なんでも人種化に抗して」(2018年4月25日) — 経済学101
    IkaMaru
    IkaMaru 2018/05/08
    いかにもジョセフ・ヒースらしい論考
  • アレックス・タバロック「多様性 vs. 平等: 女性への厚遇差別」

    [Alex Tabarrok, “Diversity versus Equality,” Marginal Revolution, January 28, 2018] 「オーストラリア行動経済学チーム」が,雇用に関する無作為化実験をしている (pdf).実験では,オーストラリア行政府の上級職応募者が調査され,ランクをつけられた.性別・マイノリティ地位・先住民地位が推測できる場合の扱いと応募者の素性が伏せられた場合の扱いを比較することで,研究チームは素性を伏せることの効果と偏見を検証できた. 我々の調査では,公務員が女性応募者とマイノリティ応募者にプラスの(マイナスではなく)差別を行ったことがわかった: 応募者の素性がわからない場合に比べて,素性が推測できる場合,参加者たちが女性応募者を最終候補に残す確率が 2.9% 高く,男性応募者を残す確率が 3.2% 低かった. 素性が伏せられた場合に

    アレックス・タバロック「多様性 vs. 平等: 女性への厚遇差別」
    IkaMaru
    IkaMaru 2018/01/30
    「オーストラリアでは」そうだったんだね、という以上の意味はないな
  • 人種隔離と南部のリンチング

    2017年10月14日 原文 Lisa Cook、ミシガン州立大学経済学部 Trevon Logan、オハイオ州立大学経済学部 John Parman、ウィリアム・アンド・メアリー大学経済学部 概要:アメリカ南部における私的制裁、 リンチング がそのピークを迎えたのは1890年代であるが、いまだにそのインパクトは持続している。このコラムは人種隔離の新しい推計をリンチングの発生についてのデータに当てはめて、黒人人口比率の高い郡ほどリンチングが起こりやすかったというこれまでの発見、そしてさらに黒人人口の隔離が進むほどリンチング活動も増えていたという事を確認する。これらの発見は居住地の隔離が非都市部 (rural) において集団間の関係と、その関係に基づいた経済的社会的な結果にとって重要である事を示している。 増え続ける実証の証拠が、経済と社会的結果の両方についての人種民族的多様性と人種民族対立

    人種隔離と南部のリンチング
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/12/31
    「相手の数が多いのは見えるが、その内実は全く知らない」という状況が人種間の暴力を煽る。個人レベルでは「見慣れない隣人はいない方が暮らしやすい」という事もあるだろうが、政治が後押しするような事じゃない
  • アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101

    [Alex Tabarrok, “The Gender Gap in STEM is NOT What You Think,” Marginal Revolution, September 12, 2017] NBER の新しい論文 (pdf) で David Card と Abigail Payne が STEM〔科学・技術・工学・数学〕の男女差についておどろきの新しい説明を提示している.通説だと,そうした男女差は女性に関わることであり,いろんな力がはたらいて――〔全般的な〕差別,性差別,適性,選択…お好みの要因をどうぞ――女性が STEM 分野で勉強しにくくなっているのだと考える.Card と Payne が言うには,男女差のかなりの部分は男性たちと彼らの問題に関わるものだ.少なくとも,彼らが出している研究結果をぼくはそう解釈してるけど,どうも著者たちはじぶんたちが出した研究結果がどう

    アレックス・タバロック「理系科目の男女差はみんなが思ってるようなのじゃないよ」 — 経済学101
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/09/15
    生来の能力差があるかはさておき、学生時代は女子の方が真面目に勉強するのでペーパーテストの成績で上回るというのはみんな覚えのあることだと思ってたんだけどなあ
  • ノア・スミス「同質性にいざなうセイレーンの歌」(#4)

    [Noah Smith, “The siren song of homogeneity,” Noahpinion, April 30, 2017] 〔数回にわけて掲載しています.前回はこちら〕 同質的な社会に暮らしてみたぼくの経験 いつもこのブログを読んでくれてる人なら知ってるとおり,ぼくは日に暮らしたことがある(合計で3年半くらい).もちろんぼくは日人じゃないけれど,日暮らしの経験で,日の人たちがどんな風に暮らしてどんな風に考えるのかずいぶんわかった.おかげで,間近で見た同質的な社会のいい具体例を少なくとも1つは観察できたわけだ. 第一に言っておきたいのは,もしも「日人はみんな同じ民族だから仲間意識や一体感を共有しているんだろう」と思っているなら,考え直してみてほしいってこと.日は同質だから大半の日人にとって民族はまるで顕著な事柄になっていない――日人がべつの日人に出会

    ノア・スミス「同質性にいざなうセイレーンの歌」(#4)
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/05/06
    日本社会が信じてるのは他者の自由意志ではなく、その根底に「落とし物はネコババしない」といった同じモラルを刷り込まれていること。「宗教が同じだから信用できる」というのに近い
  • ラジブ・カーン「革命を求めて声を上げたのに、誰も応じなかったらどうする?」(2017年4月14日)

    「ダーウィニズムを信じていない」と私が中学二年のときの地学の先生は言い切った。彼はとても理知的な人に見えていたので、私の最初の反応は衝撃だった。「そりゃそうさ、猿から進化してきたと信じている奴らが幾らかいるからな、馬鹿だよ!」と私の隣に座っていた当時の最大の友人は笑いながら言った。私は当になんといえば良いのか分からなかった……さらに、以下のようなことが私を混乱させた。その先生はダーウィニズムを信じているのではなく断続平衡説 [1] … Continue reading を信じていると言ったのだ。彼はこれ以上の説明をしなかったが、私は授業のあと数分間、何を彼が信じているのか知ろうと試みた。 その後、博識の古生物学者であるスティーヴン・ジェイ・グールド [2] … Continue reading に、彼が深く心酔していたことを悟った。そこで、グールドの長きに渡る協力者で、親友でもあるリチャ

    ラジブ・カーン「革命を求めて声を上げたのに、誰も応じなかったらどうする?」(2017年4月14日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/05/04
    ドーキンスの名が初めに広まったのは「利己的遺伝子論」といういかにも不正確な引用をされやすそうな論が、果たしてその通りにガワだけ独り歩きしまくった結果だしなあ
  • ノア・スミス「同質性にいざなうセイレーンの歌」(#1)

    [Noah Smith, “The siren song of homogeneity,” Noahpinion, April 30, 2017] 〔註:長文のため,数回にわけて掲載します〕 アメリカとヨーロッパは,政治が大変動する時代を迎えている.とはいえ,政策は大して変わっていない.この2~3年ほどで急激に様変わりしたのは,いろんな大衆運動や政治活動の原動力となる思想や公共の論議だ.ぼくがいちばんよく知っているアメリカでは,左派が新たに大きなうねりを起こしている――とりわけ目立つのが,社会主義運動の復興と社会正義運動だ.ただ,ぼくが知るかぎりでは,新しい動きでなにより大きいのはオルト右翼だ.ざっくり言えば(日が暮れるまで定義を論じ続けることもできるし,なかにはそうしたい向きがいるのもわかってる),オルト右翼がのぞんでいるのはアメリカ社会を同質にすることだ.とりわけ熱狂が見られるのは人種

    ノア・スミス「同質性にいざなうセイレーンの歌」(#1)
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/05/03
    15年後にオルトライトがどうなっているのかも、やはり日本を見ればわかる。ヒッピーと違って生活を変える必要もない彼らは、社会に溶け込みながらもネット上ではオルトライトであり続ける
  • ジョナサン・ハイト「クルーグマンは間違ってないかな? 私たちは保守ではないし、キレてないですよ」(2016年2月24日) — 経済学101

    ジョナサン・ハイト「クルーグマンは間違ってないかな? 私たちは保守ではないし、キレてないですよ」(2016年2月24日) Krugman is wrong? We are neither conservative nor outraged by Jonathan Haidt | Feb 24, 2016 | ※訳注:エントリは、アメリカ経済学者であるポール・クルーグマンが、リベラル派とされている新聞ニューヨーク・タイムズの2016年1月4日付けで寄稿したコラムへの、ジョナサン・ハイトの反論である。 経済学者のノア・スミスを通じてハイトらの『ヘテロドクスアカデミー』の活動を知ったクルーグマンは、「ハイトらの活動は、アメリカ市民の間で保守政党である共和党の支持が上昇している現象を、アカデミアへ反映させようとしている保守反動運動であり、アカデミアに左派が多い事実への怒りの反応である」とハイト

    ジョナサン・ハイト「クルーグマンは間違ってないかな? 私たちは保守ではないし、キレてないですよ」(2016年2月24日) — 経済学101
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/04/13
    中道と言うにはリバタリアン多すぎじゃないですかね。共産主義と同じくらい極端な人たちだと思うのですが
  • アレックス・タバロック 「トランプとヒラリーの性別が逆だったら」(2017年3月8日)

    ●Alex Tabarrok, “Gender Reversal Teaches Uncomfortable Lessons”(Marginal Revolution, March 8, 2017) ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの性別が逆だったとしたら、二人の討論を目にした聴衆はどういう印象を受けただろうか? 二人の研究者がその疑問に取り組んだ。役者の協力を得て、トランプとヒラリーの(討論会での)セリフだけでなく身振り手振りも完全に再現した芝居を上演したのだ。ただし、トランプの役を演じたのは女優(ブレンダ・キング)で、ヒラリーの役を演じたのは男優(ジョナサン・ゴードン)だ。 女性がトランプのような攻撃的な態度をとれば――相手の発言を頻繁に遮り、すぐに相手をなじる――、決して見逃してはもらえないだろうし、ヒラリーが男性だったとして、あれだけ頭が切れて冷静沈着だったら、説得力が一段

    アレックス・タバロック 「トランプとヒラリーの性別が逆だったら」(2017年3月8日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/03/10
    ヒラリー・クリントンほどの人物が有能なスピーチライターや演技指導者を抜擢できないはずがないのだがなあ。どうしてこうなったのやら
  • マーク・ソーマ 「『福祉政策は貧困層を堕落させるという俗説』」 (2015年10月20日)

    Mark Thoma, The Myth of Welfare’s Corrupting Influence on the Poor’, (Economist’s View, October 20, 2015) 福祉政策は貧困層を堕落させるものであるという俗説 福祉政策が人間の行動に与える影響についての誤解を解こうというEduardo Porterの試み: 福祉政策は貧困層を堕落させるものであるという俗説: … これ程まで深く、アメリカ国民一般のイマジネーションに根付いた観念は、この、貧しい人々に対する政府援助が不品行を助長するだけであるという確信を措いて他にそうは無いだろう。 命題は特に保守陣営側から愛好されている… しかしニューディール政策の父であるあのフランクリン・デラノ・ルーズベルトでさえ福祉政策を 「一種催眠的な、隠微な、人間精神の破壊者」 と曾て呼んだ事があった。また 「我々

    マーク・ソーマ 「『福祉政策は貧困層を堕落させるという俗説』」 (2015年10月20日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/11/21
    水を飲ませずウサギ跳びさせれば根性が鍛えられて強くなるというような前時代のスパルタ体育会系思想がインテリの間にすら残ってる
  • マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日)

    マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日) ●Mark Thoma, “Thomas Piketty on the Euro Zone: ‘We Have Created a Monster’”(Economist’s View, March 10, 2015) トマ・ピケティ(Thomas Piketty)がドイツのシュピーゲル誌のインタビューに応じている。そのほんの一部を以下に引用しておこう。 “Thomas Piketty on the Euro Zone: ‘We Have Created a Monster’”, Interview by Julia Amalia Heyer and Christoph Pauly: シュピーゲル誌: ・・・得体の知れない政治的な手段(impenetrable

    マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ~ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです~」(2015年3月10日)
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/07/03
    みんなギリシャを笑ってるのは、あれだけ売れたピケティの本がろくに読まれてない証拠
  • クルーグマンコラム配信停止のお知らせ

    突然ですが、ご好評いただいているポール・クルーグマンのコラムですが、今月12月いっぱいをもって配信を停止します。 これまでの15ヶ月間、クルーグマンコラムは多くの人に読まれてきました。クルーグマンの知名度もさることながら、現在の日のメディアになかなか見られないリベラルな視点からの経済分析が多くの読者を獲得できた一番大きな理由だと思います。毎月概ね7万ビューある当サイトですが、その半分はクルーグマンのコラムがたたき出している数字です。 にもかかわらず配信を停止するに至ったのはニューヨーク・タイムズ紙からの配信料金の値上げ、円安なども負担増加の要因ですが、皆様からの寄付を主な財源として運営していくには充分な資金が持続的に確保できなかったことが最大の理由です。 現在のところ、大変ありがたいことに毎月980円の支援をいただけるCloud Paymentに登録いただいている方は約30名ほどおられま

    クルーグマンコラム配信停止のお知らせ
    IkaMaru
    IkaMaru 2014/12/17
    三万円じゃなあ。仕方あるまい。お疲れ様
  • ポール・クルーグマン「苦しむ日本がとるべき道筋」

    Paul Krugman “The Right Course for a Troubled Japan,” Krugman & Co., November 26, 2014. [“Structural Deformity,” The Conscience of a Liberal, November 20, 2014.] 苦しむ日がとるべき道筋 by ポール・クルーグマン Stephen Crowley/The New York Times Syndicate 日の安倍晋三首相が消費税増税の延期を模索してるのは,正しい.延期はいい経済政策だし,ぼくにとってはかなり新鮮な経験でもある――国のリーダーと会って,正しい政策の主張をして,その相手がまさにそのとおりにやってるんだもの.(もちろん,同じ主張をしてた人はぼく以外にたくさんいる.) ただ,懐疑の声もたくさんある.全面的に正当な疑いだ:

    ポール・クルーグマン「苦しむ日本がとるべき道筋」
    IkaMaru
    IkaMaru 2014/11/30
    あなたの言葉を引いて再分配は不要であると主張してる人がいますよと言ったらどんな顔するだろ、この人