見えない物語―〈騙り〉と消費 作者: 大塚英志出版社/メーカー: 弓立社発売日: 1990/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る大塚英志『見えない物語 〈騙り〉と消費』*1からの抜き書き。少し長いが。 ところが近代社会は国家という極めて大きな単位の共同体の中に半ば強引にムラ社会を吸収していこうとしたため、ムラで伝承される〈物語〉は伝説など一部が天皇家をめぐる大きな物語に統合されていったのを除けばその多くがムラ社会が解体していく中でそれが伝承される磁場を失ないいわばムラから解放される。具体的なムラ社会と一体化していた〈物語〉がそこから自由になりそれが複製や流通と結びつきことさら共同体という場の中で解釈される必要のない、一編の独り立ちしたソフトとして流通することが可能となる。(略) 最終的には天皇家を頂点とする〈大きな物語〉の枠組みの中にあ
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