今月2月17日、ついに新刊『1989年のテレビっ子』が双葉社より発売になります! 正式には「たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記」という長ーいサブタイトルが付きます。 1989年のテレビっ子 -たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記posted with amazlet at 16.02.07戸部田 誠(てれびのスキマ) 双葉社 売り上げランキング: 35,275 Amazon.co.jpで詳細を見る ページ数400ページになる単行本です。 内容はそのタイトルどおり、1989年をめぐるテレビに出る人、テレビを作る人、そしてテレビを見る人のノンフィクションにして、青春群像劇です! つい先日、担当編集とともに約
有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか 絶望を笑いに変える芸人たちの生き方 (コア新書) 作者: てれびのスキマ出版社/メーカー: コアマガジン発売日: 2014/04/03メディア: 新書この商品を含むブログ (20件) を見る 内容紹介 コンビ間の軋轢や家族との衝突…… みんな下積み時代の苦悩を乗り越えたからこそ、脚光を浴びる現在がある。 ダウンタウン、ナインティナイン、爆笑問題・太田光、マツコ・デラックス……、 浅草キッド・水道橋博士が編集長を務めるメールマガジン 『水道橋博士のメルマ旬報』の人気連載「芸人ミステリーズ」配信分から 7篇を厳選の上、大幅に加筆修正して収録。 新書化にあたって『有吉弘行と猿岩石の地獄』『芸人・有吉弘行のウソ』の2篇を書き下ろし。 生い立ち、猿岩石時代、あだ名芸と毒舌、ダチョウ倶楽部・上島との関係など、 いま最も注目すべき芸人・有吉弘行
■現役の落語家が同僚批評! 落語協会分裂騒動を書いた三遊亭円丈『御乱心』は、私の選ぶ「20世紀名著三選」に入る。内容が偏っているという人もいるが、面白いんだからしょうがない。立川談志の人物批評なんか胸がすきましたね。さらに文章のスピードが気持ちいい。一般道を、うまく信号にひっかからず50キロぐらい出して走り続けるような気持ちよさ。「円丈はすごい文章家だ」と、その後の著書にも激しく注目していたのだが、どうも『御乱心』に匹敵するものがない気がしていたのだ。 だがついに出た! 現役落語家が現役落語家を批評する! 藤田伸二の『騎手の一分』が「現役のジョッキーが同僚批判!」とさんざんもて囃されてるんだから、こっちだって持ち上げるぞ。 これは面白いです。まったく落語を聴かない自分が読んで面白いんですから。最初は「落語の聴きかた」なんていう入門的なことが書いてあるが、すぐに各落語家への論評になり、超有名
お笑い芸人松本ハウスによる『統合失調症がやってきた』(イースト・プレス)は衝撃的な闘病告白であり、復活までのドラマである。あなたは、愛する仲間が、重い精神疾患で苦しんでいたらどうするか? 松本ハウスは松本キックとハウス加賀谷の2人組。90年代に「ボキャブラ天国」などでブレイクした芸人だ。しかし、人気絶頂の中、彼らは活動を休止する。統合失調症を患っていたハウス加賀谷の病状が悪化したからだった。ハウス加賀谷は一時、精神科の閉鎖病棟に入るほどの闘病生活を送った。松本キックは、ソロ活動をしつつ、ひたすら相方を待ち続けた。 書評を書こうと思っていたのだが、TBSラジオ「Session-22」の控え室で彼らとマネジャーに会うことができた。ダメ元で対談を申し込んだのだが、彼らは快諾してくれた。というわけで、今回は対談形式でお届けし、統合失調症とどう向き合うかを考えることにしたい。 ■みんなが知らない統合
第1回はこちら ■名プロデューサーから見たタモリとビートたけし 「森田一義アワー 笑っていいとも!」の放送がフジテレビで開始されたのは、1982年10月4日のことでした。それまで夜のイメージの強かったタモリですが、同番組の初代プロデューサーの横澤彪は、「森田一義」という新たなキャラクターをつくれば、昼向けの顔になると考えたといいます。 そのため、真ん中分けだった髪型を七三にし、衣装はアイビールック調、トレードマークのサングラスも濃い色から薄い色のものへ変えました。 当初タモリは「いいとも」の仕事を、3カ月の中継ぎのつもりで引き受けたそうです。開始してしばらくは視聴率もあまり伸びませんでしたが、横澤は3日目ぐらいに手応えを感じたといいます。その勘は的中し、番組中のやりとりから「~してくれるかな?」「いいとも!」という言葉が流行するなど、人気は上昇していきました。 横澤は同時期に「オレたちひょ
みなさん、エキレビカレッジ「夏の集中公開講座・芸能コース」へようこそ! 今回は「タモリはどう語られてきたか」と題し、3回にわたり講義を行なっていきます。 タモリについては最近、小説家の樋口毅宏が、その名も『タモリ論』という本を出して話題になっています(以下、原則として人名の敬称は略します)。 この本を読んだライターなどが、われもわれもとタモリを語りたがるという現象も起きているようです。本企画もそれに便乗したものであることはいうまでもありません。この講義では、タモリ自身がいかに語られてきたかをたどることで、時代ごとの彼の位置づけを見ていこうと思います。 さて、『タモリ論』の樋口は、ビートたけしとくらべて《タモリさんについての本ってほんとになくて、語りようがないんですよね》と、「cakes」のインタビューで語っていました。しかしこの比較はいかにもタモさんに分が悪い。日本の笑芸人でたけしほど論じ
タモリ論 (新潮新書) 作者: 樋口毅宏出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/07/13メディア: 新書この商品を含むブログ (51件) を見る 内容紹介 「タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何ひとつ期待をしていないから」(『さらば雑司ヶ谷』より) 小説デビュー作に忍び込ませた「タモリ・エピソード」が話題となった作家・樋口毅宏が、積年の愛を込めて、その狂気と神髄に迫る。 タモリの本当の〈凄さ〉って何だろう――。 なぜ30年以上も毎日、生放送の司会を超然と続けられるのか? サングラスの奥には、人知れぬ孤独や絶望が隠されているのだろうか? 小説デビュー作でタモリへの愛を告白した作家が、秘蔵の「タモリうんちく」を駆使して、その謎めいた正体に迫る。伝説やエピソード、私的「笑っていいとも! 」名場面など、読めば�タモリ観″が一変する、革命的芸人論。 内容(「BOOK」データベースより)
先日高校生から、古語辞典はどれがいいのかと問われて、わずかに考え込んだ。古語辞典ということでその場で頭に浮かんだのは、大野晋他『岩波古語辞典』(参照)と山田俊雄他『新潮国語辞典―現代語・古語』(参照)だが、ここで苦笑されるかたもいると思うが、この二つは癖がありすぎる。鈴木先生のことを思い出して、鈴木一雄他『全訳読解古語辞典』(参照)もいいかなと思った。が、そのあたりで、「ああ、文学が読みたくて古語辞典というのではないのだな、受験用か」と察し、ベネッセの『全訳古語辞典』(参照)がいいんじゃないかと勧めた。以前書店で見て、現代の古語辞典はこうなんだろうなと思った記憶があったからである。 それから「学校や塾の先生の意見も聞いたほうがいいよ、僕はもう受験のことわからないから」と加えた。その後日。ベネッセに二つ古語辞典があるという。調べて見ると『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』(参照)があった。それ
2012年09月30日 まだ見ぬ「大ボケ」のビッグ・ウェイヴへ――槙田雄司『一億総ツッコミ時代』(星海社新書) 一億総ツッコミ時代 (星海社新書) 著者:槙田 雄司 講談社(2012-09-26) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る マキタスポーツこと槙田雄司『一億総ツッコミ時代』(星海社新書)を読みました。自身がおこなっているポッドキャスト番組『東京ポッド許可局』で少しずつ語られていたことを一貫した視点からまとめた感じで、とても面白かったです。本書において槙田は、ツイッターなどのネットで匿名的に批判・批難(ツッコミ)が飛び交う現代を指して、「ツッコミ高ボケ低」という気圧配置の「一億総ツッコミ時代」と名付けている。そして、「この息苦しい「一億総ツッコミ時代」を生き抜く」ために、次の方法をおすすめする。 1、「ツッコミ志向」から「ボケ志向」になること。 2、「メタ」から「ベタ」
先日、タモリに関する記事を書いた。演芸史と絡めたちょっとマニアックな話題だったので、興味を持つ人もそんなにはいないだろうと想定していたのだが、蓋を開けてみると、思っていたよりもずっと沢山の反応を頂いたので驚いた。『27時間テレビ』の興奮冷めやらぬタイミングでの更新だったとはいえ、まさか普段の五倍近いアクセス数を記録することになろうとは……普段、私がお笑いDVDのレコメンドを書くために、どれだけ苦悩していると思ってるんだ……おっと、心の声が……。 さて。当該記事にも書いたが、タモリはいわゆる演芸と殆ど関わりを持つことなく現在のポジションまで登り詰めた、いわば純粋培養のパフォーマーである。漫才師でもなければコント師でもない、落語家でもなければ放送作家でもアナウンサーでもない。唯一無二の絶対的な存在、それがタモリだ。そんなタモリとはまったく逆の世界に生きていたにも関わらず、そのしがらみから逸脱し
中山涙さんの「浅草芸人」という本が大変面白かったです。 読みながら僕はやっぱり東京の笑い、軽演劇なんかも含む、そういう美学みたいなものが 大好きだなぁって思いました。 自分たちは田舎者なんでそういう粋みたいなものが感覚的にわからなかったですが、 憧れは常にあります。 ロッパとか観てみたかったなぁって思います。 浅草芸人に対する憧れ。 やっぱりそれは多感な時期にビートたけしに出会ったことがでかいなって思います。 たけしさんが言ってた 芸人に死に場所を求めていた、という言葉は当時芸人になる直前、 一番影響を受けた言葉です。 売れない芸人で死んでいってもロマンが残るってやつです。 就職活動がうまくいかなかったとき、やっぱり芸人になりたいって思ってた自分に気づいたとき。 その言葉に自分は死のうと思いました。 高校生のころ、死にたくて死にたくてたまらなかった僕。 大学生になれば、東京に行けば何か変わ
○前置き:関西人の視点から 最初にレビュワー自身の自分語りをさせていただくことをお許しいただきたい。というのも、本書の書評として辛辣な意見を書かせていただく以上、その背景を明らかにしておく必要があるからだ。 私は奈良県に生まれ育ち、大阪泉州の学校に通い、難波の予備校を経て京都に下宿して大学に通った人間だ。つまり、二十数年間を関西圏で過ごしてきた関西人である。「笑都」大阪の番組を見て育ち、吉本新喜劇を見ては椅子から転げ落ちてきた。ボケ・ツッコミ・ノリツッコミはコミュニケーションの一環だ。 1986年の心斎橋筋二丁目劇場オープンは、私のお笑い鑑賞歴においても画期的なターニングポイントである。ダウンタウンを初めとする二丁目軍団(今田耕司・東野幸治、ハイヒール、非常階段、ホンコンマカオ、130R、メンバメイコボルスミ11、三角公園USA……)が大阪のお笑いにもたらした大旋風が、当時高校生の私を直撃
本書は、昨年2009年に発売された「カキフライが無いなら来なかった」に続く、自由律俳句集の第2弾。自由律俳句とは五・七・五などの定型にとらわれず自由な韻律で詠む俳句のことで、又吉はこれまで数多くの句を自らのノートに書き留めてきた。 「魚はこっちを見ていない」「隣に旅人が住んでいて今は居る」など、センチメンタルかつさまざまな物事を気にしすぎている607句を収録。その句から生まれた15篇の散文や、著者2人が撮影した写真も味わうことができる。 本書の帯に推薦文を寄せているのは歌人・俵万智。公私ともに仲の良い2人が文学的に紡いだ言葉の世界をぜひ体感しよう。 俵万智の推薦文 ストーリーはないのに、物語がある。いつまでも舐めていたい飴のような言葉たち。一粒一粒を、心のなかで溶かしながら、広がる風景を味わいたい。
明治時代、書き言葉を話し言葉に一致させようという「言文一致」の動きが文学の世界に現れた。その先駆者の一人として知られる二葉亭四迷は、話し言葉による小説にいざ取りかかったものの、なかなか思いどおりに書けずに悩むことになる。 そこで、当時すでに近代小説とはどうあるべきか盛んに論じていた坪内逍遙に相談したところ、落語家の三遊亭円朝の速記本を参考にするといいと薦められたという。 いまの私たちから見れば、話し言葉をそのまま文章にするなんて、わけないじゃん(←こんなふうに)、と思うのだが、当時は落語の速記本でも参考にしないことには、どう書いていいのやら皆目検討もつかなかったのだろう。考えてみれば、伝統芸能のなかでも、話し言葉で演じられるのはぜいぜい落語ぐらいなものではなかろうか。 それにしても、小説を書くのに落語の速記本を参考にしたというのは興味深い。よく考えたら、二葉亭四迷というペンネームも語感的に
お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~ 【本の概要】◆今日ご紹介するのは、元・猿岩石の有吉弘行氏の人生指南本。 カッコ良く言えば、「ライフハック」なんですが、そこは「毒舌芸人」だけあって、かなりの(でもいつも通りの)「過激さ」に溢れておりますw アマゾンの内容紹介から。『猿岩石』で一大ブームを巻き起こすも、あっという間に人気急落、天国から地獄へと急転直下でどん底生活を味わうこととなったお笑い芸人・有吉弘行。100年に一度の不況と言われている今だからこそ誰にでも地獄はやってくる。そんなとき一体どうすればいいのか。本書は芸能界、そして人生の辛酸をなめた有吉だからこそわかる落ち目を生き抜く50の知恵袋。一億総リストラ時代のサラリーマンに贈る有吉版・「救国の書」である。明るい未来なんかクソ喰らえ!! 夢も希望もない生き方こそ、真の勝ち組なのだ! 「夢も希望もない」というより、「身
読売新聞 8 月 12 日(水)発行の夕刊に、鳥居みゆきの「妄想月報」が掲載されています。 タイトルどおり月イチで小説を連載しているらしいです。 これ、たまたま読んでたら、おったまげました。 鳥居みゆきには「ショートショート小説」書きとしての才があるらしい。 まるっきり全文転載はさすがに気が引けるのですが、なるべく文意を損なわないように、4 分割という見せ方でおおよそ抜き書きします。 鳥居みゆきの妄想月報『ま、まて、早まるな』 1. 「畜生、生きてやる」 「ま、まて、早まるな」 「とめないでくれ、これ以上死んでもいいことなんて何もないんだよ」 「ばかやろう、軽々しく言うな、生きる気になったら何でも出来るぞ、生きる気で死ねばいいじゃないか」 「へんっ、こわくも何ともないさ、もう生かして楽にさせてくれ」 「生きるのが楽なもんか、生きるということはつまり魂を持つ『有』になるということ、これからの
【はじめに】◆昨日の記事の編集後記でご紹介した、「竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。出世術のすべてがここに」。 一応、「竜兵会」のメンバーのインタビューで構成されているのですが、その中でも特に、元猿岩石の有吉弘行(以下記事内すべて敬称略で)のパートがすこぶる勉強になったので、取り上げてみたいと思います。 単なる「お笑い」というより、もはや「人心掌握術」と言ってもいいのではないか、と。 いつも応援ありがとうございます! 【目次】第1章 広報部長・土田晃之に学ぶナンバー2の美学 第2章 新入社員・インスタントジョンソン・すぎに学ぶ下っ端として生きる方法 第3章 リストラ候補・デンジャラス・ノッチに学ぶリストラされない方法 第4章 チンピラ社員・有吉弘行に学ぶ上司の転がし方 第5章 総務部長・デンジャラス・安田和博に学ぶ組織を冷静に見る方法 第6章 独立成功のヤリ手・劇団ひとりに学ぶ組織に頼
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