3日付の中国英字紙、チャイナ・デーリーによると、中国貴州省の少数民族自治居住地鎮遠県で、産児制限を担当する地方役場の職員が、子どもを多く産んだ農民から罰金徴収の代わりに幼児を無理やり取り上げ、外国人の養子にしていたケースが相次いで見つかった。 養子になった幼児は過去8年で少なくとも78人に上り、里親側から払われた1人当たり3千元(約4万2千円)の謝礼を孤児施設と役場職員で分けていたという。地元警察が事実関係を調べている。 報道によると、5人目の子どもを産んだ女性の場合、2004年6月、役場職員から「罰金を払うか、子どもを渡しなさい。これは政策だ」と脅され、女児を渡した。女児は「捨て子」としていったん近くの孤児施設に収容された後、外国人の養子となっていた。(共同)