死刑囚の臓器提供、来年にも停止=人権面で批判、移植制度改革−中国 死刑囚の臓器提供、来年にも停止=人権面で批判、移植制度改革−中国 【北京時事】中国衛生省の黄潔夫次官は21日、今後1〜2年以内に、死刑囚の臓器を利用した移植を停止すると明らかにした。華僑向け通信社・中国新聞社が伝えた。一方、中国の移植関係者は時事通信の取材に「大都市では死刑囚から提供を受けた移植はここ1〜2年で半減し、(死刑囚以外の人からの)脳死または心停止後の移植が増えている」と証言。ドナー(臓器提供者)の大半が死刑囚で、人権面で国際社会が批判する中国のゆがんだ移植制度の改革が進んでいる。 臓器移植問題を統括する黄次官は、広東省広州で「2007年に『人体器官移植条例』(臓器移植法)が施行されて以降、中国の臓器移植は法治に基づき規範化へ進んでいる」と説明。ただ「ドナーをめぐる混乱は存在し、臓器も足りない。違法な臓器売買など