安全なウェブサイトの作り方 - 1.4 セッション管理の不備 概要 ウェブアプリケーションの中には、セッションID(利用者を識別するための情報)を発行し、セッション管理を行っているものがあります。このセッションIDの発行や管理に不備がある場合、悪意のある人にログイン中の利用者のセッションIDを不正に取得され、その利用者になりすましてアクセスされてしまう可能性があります。この問題を悪用した攻撃手法を、「セッション・ハイジャック」と呼びます。 また、推測や盗用以外に、セッション管理の不備を狙ったもう一つの攻撃手法として、「セッションIDの固定化(Session Fixation)」と呼ばれる攻撃手法があります。悪意ある人があらかじめ用意したセッションIDを、何らかの方法(脚注1)で利用者に送り込み、利用者がこれに気付かずにパスワードを入力するなどしてログインすると起こりうる問題です。悪意のある