建築図法を用いた精巧さと、漫画のような温かなタッチが組み合わさったイラスト「銭湯図解」が好評だ。作者は、塩谷歩波(えんやほなみ)さん(27)。設計事務所を過労で休職中、癒やされた銭湯を描き始め、SNSで話題に。都内の老舗銭湯に転職し、図解を通じた魅力の発信を本格化させている。 東京都杉並区のJR高円寺駅から徒歩5分。1933年創業の「小杉湯」で、塩谷さんは番台での接客や風呂の準備の合間に、銭湯図解を描いている。 俯瞰(ふかん)で建物内を斜めにとらえた構図。描く銭湯は事前に訪ね、レーザー測定器とメジャーを使って浴槽の高さからタイルの幅まで測ってある。縮尺を決めて下書きを開始。ペン入れ後、水彩で色つけ。タイルの色や影にまでこだわる。湯船でくつろいだり、体を洗ったり、浴場の人々の姿を細かく描き込む。最後に、店の特徴や歴史、取材で聞いた店主の思いなどを手書きの文字で加える。 作業時間は合計で24時
![銭湯へ、感謝の精密「図解」 27歳女性がSNS発信中:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d69a9f89662ea103564e1d08b068d56eb17c3676/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2Fc_AS20171230001984_comm.jpg)