河野太郎外相は16日夜(日本時間17日午後)、カナダ・バンクーバーで開かれた北朝鮮問題に関する外相会合終了後、「北朝鮮に政策を変えさせるため、圧力を最大限まで高めていくという一致したメッセージを出せたのは有意義だった」と記者団に語った。 会合を主催したティラーソン米国務長官やカナダ政府が北朝鮮との対話に重点を置く姿勢を示していただけに、会合で「圧力強化」を打ち出せたことに安堵の表情が浮かんだ。 日米関係筋によると、朝鮮戦争時の国連軍参加国の枠組みを活用する構想は、もともとマティス米国防長官が発案した。しかし、国連軍参加国や日韓両国などの国防相が集まる会合となれば北朝鮮に与える刺激が強すぎるとして、マティス氏はティラーソン氏に会合主催を依頼した。 ここまではよかった。だが、ティラーソン氏がカナダ政府に会合共催を呼びかけたことが日本政府の警戒を強めた。カナダのトルドー政権はかねて「対話志向」を