今年3月、中国の習近平国家主席は憲法改正を断行。「習近平思想」が国家の指導理念として盛り込まれた。中国事情に詳しい石平氏は「中国における習近平の立場は、歴史上の『真命天子』としての皇帝と同じになった。その地位に見合う実績をえるために、領土拡張政策を強化する」と警鐘を鳴らす。その標的には日本が含まれている――。 ※本稿は、『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。 習近平の考え方が中国の「憲法」になった 日本の国会が「森友学園問題」という「コップの中の嵐」で大きく揺れていたあいだ、日本を取り込む東アジア地域の政治では、巨大な嵐の到来を予感させるような激変が起きていた。 平昌五輪における「南北融和」から米朝直接対話実現へ向かう一連の動きは、朝鮮半島情勢に大きな地殻変動をもたらそうとしている一方、大陸側の中国では、1980年代の鄧小平改革以来、もっ
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