引き揚げの様子を記録したビデオを見て涙ぐむグエン・ティ・アンさん=広島県大竹市で2018年8月22日、山田尚弘撮影 第二次世界大戦中に生き別れた日本人の父親を捜すベトナム人女性が、その消息を求めて21日、初来日を果たした。写真や書類など父親とつながる資料がほとんどない中、26日まで各地を巡りながら、残された引き揚げ船や戦没船などの資料に当たっている。ずっと抱いてきた「父親に会いたい」との気持ちを胸に、初めての「故郷」に触れている。 女性はベトナム・ホーチミン(旧サイゴン)在住の元小学校教師、グエン・ティ・アンさん(73)。1944年10月、サイゴンの日本軍司令部の近くでレストラン兼雑貨店を経営していた日本人の父と、その店の従業員だったベトナム人の母との間に生まれた。
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