コラム 鉄の広場 新大阪発京都経由鳥取・松江行き「山陰新幹線」を考える 地元は整備新幹線への格上げ熱望 大阪市を起点に鳥取、松江の両市を経由して山口県下関市に至る約550kmの鉄道新線、それが「山陰新幹線」です。政府が基本計画を閣議決定したのは1973年。世界は第1次オイルショックに揺れ、日本ではトイレットペーパーや洗剤の買い占めと、まるで2020年を先取りするような出来事が起きていました。この年の3月15日に山陽新幹線新大阪―岡山間が開業、世は新幹線ブームに沸いていました。 以来、約50年。長く塩漬け状態だった山陰新幹線ですが、このところ沿線自治体が整備効果を試算して公表するなど、最初のハードルといえる計画路線から「整備路線」への格上げを求める動きを活発化させています。鉄道ファンなら知っておきたい、「山陰新幹線あれこれ」を記してみました。 山陰新幹線がクローズアップ!? つい最近、山陰新