お盆の時期のせいか、スーパーや繁華街の人通りがやや少なかった。今の私はいつもこんな風に外の様子でお盆を感じる。自分の年中行事としては認識がないし、職場も交代で夏休みをとる仕組みなのでお盆休みはない。 でも子どものころは意識していたなあ。両親に連れられてお墓参りもした気がする。お線香は蚊取り線香の記憶もあって、夏の香りだなと思う。親戚の家に行けば、仏壇にナスとキュウリの馬が飾られていた。 東北出身の母にとって、お盆は大切な時期だったと思う。その時期に帰省すると友人たちも帰省していて、懐かしい人たちに会えるから。「お盆に帰らないとつまらない」とも言っていた。 だから私も母の田舎に行くのは、いつもお盆をはさんだ時期だった。母の出身地のおかげで田舎を満喫できた。何もない山の中だけれど、川でメダカやタニシをとったりトンボを追いかけたりした。 一度だけ、何かのイベントで本物の蒸気機関車に乗ったことがあ