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本に関するJuniperBerryのブックマーク (14)

  • 🙋‍♀️ルクレツィアの肖像 / 夫は今夜私を殺そうとしているの? - 武蔵野つれづれ草

    1560年、15歳のルクレツィアはフェラーラ公と結婚するが、1年も経たずに急死。死因は公式には「発疹チフス」とされたが、夫に殺されたとの噂があった。 フェラーラ公アルフォンソ2世デステに嫁いで公爵夫人となったルクレツィア・ディ・コジモ・デ・メディチは実在した人物だ。 しかし後世に伝えられている事柄はあまりに少ない。 まず、肖像画がみつからない。 両親や兄弟たちの物はあるのに彼女人の物はどこにもない。 ようやく見つけた小さな小さな肖像画は、家族たちとは別の美術館の小さな一室、 下側に取り付けた消化器の陰にあったという。 著者マギー・オファーレルは、家族から見放され歴史からも忘れ去られた、この16歳で世を去った女性を再び鮮やかに甦らせた。 ルクレツィアが15歳まで過ごした城 このの面白さ ◆冒頭、1561年 人里離れた砦の中でルクレツィアが夫と事しているシーンで始まる。 "夫がここへ連れ

    🙋‍♀️ルクレツィアの肖像 / 夫は今夜私を殺そうとしているの? - 武蔵野つれづれ草
    JuniperBerry
    JuniperBerry 2024/05/11
    ルクレツィアというと自動的にボルジアを思い浮かべてしまうのですが、主人公はメディチ出身なんですね。薄幸そうな眼差しの肖像画…。読んでみたくなりました
  • 一呼吸の今。 - 言葉と記憶の小径。

    〇日 毎日のように、ネグレクトや暴力を受ける子どもたちのニュースが聞こえてくる。仕事で、事件を起した少年や少女に関わったことがあった。多くは幼少期、両親によるネグレクトを経験しており、身体への暴力、あるいは言葉の暴力によってもたらされる過酷な現実に愕然としてばかりいた。 ネグレクトで思い出すのが、フリードリヒ2世の話だ。正確に再現できる自信はないが、おおよそ、こんな話である。 800年前。ローマ帝国のフリードリフ2世が50人の0歳児でスキンシップの影響を調べた。ミルクを与え、お風呂に入れ、排泄もきちんと処理をする。しかし、こんな条件が付けられた。けっして目を見てはならない。笑いかけない。語りかけない。ふれあってはならない。 結果は、1歳の誕生日を迎えるまで、生きていた赤ちゃんは一人もいなかった、という話である。 人間はふれあいなしでは、生きられない。赤ちゃんだけじゃなく、若者も中年も、老年

    一呼吸の今。 - 言葉と記憶の小径。
  • 温暖化に動植物はどう対応してきたのか?──『温暖化に負けない生き物たち:気候変動を生き抜くしたたかな戦略』 - 基本読書

    温暖化に負けない生き物たち:気候変動を生き抜くしたたかな戦略 作者:ソーア・ハンソン白揚社Amazon気候変動で地球がヤバいとは近年しきりに言われるところである。温暖化で人類の生活が苦しくなるだけならまだしも、それ意外の動植物たちは環境に翻弄されなすすべもなく絶滅してしまう──かといえばそうともいえず、意外と移動したり適応したり避難したり進化したり、様々な形で「生き延びる」動植物がいる。 書『温暖化に負けない生き物たち』は、気候変動によって「絶滅していく動物」ではなく、むしろ急速に変化していく環境に、現在の動植物が「いかに適応してきたのか」を解き明かしていく一冊だ。現在の推定によればい驚くべきことに”すべての”生物種の25〜85%が、その分布を移動させているという。 それだけの数の生物が一斉に移動すると生態系にはどのような変化が起こり得るのか? 生態系は一種のみで成り立っているわけではな

    温暖化に動植物はどう対応してきたのか?──『温暖化に負けない生き物たち:気候変動を生き抜くしたたかな戦略』 - 基本読書
  • ムーミンママになれないフィリフヨンカ『ムーミン谷の十一月』より - 午後のうたたね

  • 『能登 2015年冬号』特集Ⅱ ~「山下すて短歌抄」 - 小さな図書館のものがたり

    『能登 2015年冬号』の二つ目の特集は 《能登永遠(とわ)の歌びと「山下すて短歌抄」》 藤平朝雄さんの詳細な解説があります。 抜粋して紹介します。 ……・……・……・…… 昭和61年(1986年)朝日歌壇に初登場したすてさんの歌は、その年だけで入選歌が40首を超え、またたく間に朝日歌壇の多くの読者をとりこにした。 歌の背後には、厳しくもやさしい奥能登の自然とくらしが見え隠れして、すてさんの短歌に能登や輪島の風土を重ねる人も多かった…三方を海に囲まれた半島「能登」をこよなく愛し、生涯のこころの拠り所とした山下すてさんは、平成11年の早春、ひそかに息をひきとった。すてさんの短歌に惹かれ、心を洗われ、生きる力をもらったという人が、今も全国各地に多勢みえる。 山下すてさんのくらしの周辺には、いつも海があり、波の寄せる海浜があり、漁港があった。町中には朝・夕の市が立ち、座業による手仕事の漆器工房は

    『能登 2015年冬号』特集Ⅱ ~「山下すて短歌抄」 - 小さな図書館のものがたり
  • 休日に開く本=佐野洋子/光野桃/山田太一。 - 言葉と記憶の小径。

    洋子さんの「100万回生きたねこ」を初めて読んだのは、40年以上も前のことである。安アパートでの学生生活は貧しかったが、住んでいたのは港の見える丘公園まで徒歩20分の閑静な住宅街。山手の通りもドルフィンも休みの日の散歩コースだった。 しかし、現実といえば、山下埠頭のバイトで座骨神経痛になって、痛い足を引きずりながらバイト先と大学を行ったり来たり。未来なんて、どこにあるんだろう。そんなことばかり考え、呆けた日々を送っていたとき、ある人にいただいたのがこの。100万回生きても、いのちはいつか、終わるんだと思ったら、途端に、泣けてきた。 エッセイ集を読むようになったのは、洋子さんが亡くなってからだ。乳がんだったが、洋子さんは死ぬ気まんまんだった。でも、ほんとは100万回ではなく、あと1回くらいは生き直してやろうと、考えていたかもしれない。それとも、すでに、ねこに生まれ変わって、そこらを散歩して

    休日に開く本=佐野洋子/光野桃/山田太一。 - 言葉と記憶の小径。
  • Time was soft there. - 言葉と記憶の小径。

    ちゃんとを読めるようになったのは、高校生になってからのことだ。小中を通して、読んだ記憶のあるは「トムソーヤの冒険」1冊だけ。読書とはまるで縁がなく、外で遊んでばかりいる子どもだった。 が好きになったのには、ちゃんと理由があった。遅れ目の思春期を迎え、貧しく、ささくれだった家庭から離れる時間がほしい。人並みに、そう思うようになった。 高校の図書館や公共の図書館から借りてばかりで、カバンには常に3冊のが入っていた。1冊目は朝、通学のバスのなかで読む。2冊目は昼休みや放課後に読む。3冊目は帰りのバスのなかで読むのである。ほぼ10日で3冊を読み切り、ひと月で10冊前後。読書というより、現実から逃避できる時間が心地よかった。 時折、読んだの感想を母に話すと「そんな甘っちょろいことでは生きられない」と背中を向けたまま叱られた。思いを話さずにはいられない気持ちとは裏腹に、洋裁の内職に追われ、い

    Time was soft there. - 言葉と記憶の小径。
    JuniperBerry
    JuniperBerry 2023/12/19
    ♡♡♡
  • 『ガーダ 女たちのパレスチナ』(古居みずえ/岩波書店)より - 小さな図書館のものがたり

    すうさん、マー君のママさん、コメントありがとうございます。 胸打たれる二の作品を続けて観たので、より一層、 かけがえのない日常が失われていく不条理をひしひし感じました。 あれから12年、 攻撃はさらに激しさを増し 過酷な状況の中で 子どもだったあの子たちは どうしているだろう 生きのびているだろうか 10月の戦闘開始から ガザ地区での死者数は【1万8787人】 罪もない一人一人の 生きる権利が奪われていく テレビから流れるのは 爆弾の音、瓦礫の山、逃げまどう人たち、 血まみれの負傷者、横たわる子どもたち… 徹底した壊滅攻撃。 「ヒューマンアニマルズ」 パレスチナ人は人獣、人畜だと 驚愕の差別発言をイスラエルの大臣が発したという。 *** 昨日から『ガーダ 女たちのパレスチナ』(古居みずえ/岩波書店)を読んでいます。 2006年、映画『ガーダ パレスチナの詩』公開と同時に刊行されたです。

    『ガーダ 女たちのパレスチナ』(古居みずえ/岩波書店)より - 小さな図書館のものがたり
  • 【要約・書評】『禅、シンプル生活のすすめ』著:枡野 俊明 - めんと~れ

    こんにちは! 今回は、枡野 俊明さんが書かれた『禅、シンプル生活のすすめ』というを紹介します。 このを一言であらわすと「人生を快適に過ごす方法」を教えてくれるです。 ■このはこんな人におすすめです。 ・同じ毎日で味気がない ・人間関係に悩んでいる ・小さくてもいい何かを変えたい 書では、庭園デザイナーとしても活躍する禅僧の枡野 俊明さんが「シンプル」というキーワードでその悩みを解決するための方法を書いてくれています。 記事の内容 ▶『禅、シンプル生活のすすめ』:結論 ▶『禅、シンプル生活のすすめ』:実践ポイント10個 ▶書籍情報:『禅、シンプル生活のすすめ』 書ではそのヒントが100個書かれています。 そのなかから筆者が10個厳選してご紹介します。 それではスタート! 『禅、シンプル生活のすすめ』:結論 『禅、シンプル生活のすすめ』:実践ポイント10個 ・ボーッとする時間をもつ

    【要約・書評】『禅、シンプル生活のすすめ』著:枡野 俊明 - めんと~れ
  • 何が起こってもおかしくない〈原野〉から呪いが生まれる世界で、唯一呪いを解ける少年の冒険を描き出す異世界ファンタジイ──『呪いを解く者』 - 基本読書

    呪いを解く者 作者:フランシス・ハーディング東京創元社Amazonこの『呪いを解く者』はジュブナイル系ファンタジイ長篇の名手フランシス・ハーディングの最新邦訳作にして、呪いとそれを解きほぐすことをテーマにした異世界ファンタジイだ。ハーディングのこれまでの邦訳作には『嘘の木』、『カッコーの歌』、『影を呑んだ少女』、『ガラスの顔』(すべて少年少女を主人公にしたファンタジイ)があるが、どれも違った傾向を持ちながら素晴らしい長篇ばかりで、一言でいえば「おそろしく各作品の平均点の高い作家」といえる。そのため、ハーディングは新刊が出たらまっさきに「次に読むリスト」の最上位にくる作家になっている。 で、今回も刊行されてからすぐに読んだのだけど、やーはりこれがおもしろかった。ハーディング作品は毎回単発の長篇でそれぞれ凝った設定をお出ししてくるのだけど、今回は『HUNTER☓HUNTER』の暗黒大陸みたいな

    何が起こってもおかしくない〈原野〉から呪いが生まれる世界で、唯一呪いを解ける少年の冒険を描き出す異世界ファンタジイ──『呪いを解く者』 - 基本読書
  • 《竜のグリオール》シリーズ最終巻にして、ファンタジィの醍醐味がぎゅっと詰まった長篇ドラゴン・ファンタジィ─『美しき血』 - 基本読書

    美しき血 竜のグリオールシリーズ (竹書房文庫) 作者:ルーシャス・シェパード竹書房Amazonルーシャス・シェパードの代表作のひとつ、《竜のグリオール》シリーズの最終巻が『美しき血』として邦でもついに刊行となった。最終巻といってもこのシリーズは長いサーガや倒すべき敵がいるわけではなく、一作目『竜のグリオールに絵を描いた男』と二作目『タボリンの鱗』はどちらも中短篇集で、三作目となる作『美しき血』も他と関わりはあるとはいえ独立した長篇なので、どこから読んでも良い。 著者は作を刊行(フランス語版は2013年、英語版は14年)したすぐ後に66歳で亡くなっており、これが遺作となる。しかし、これが遺作なら納得もできただろう、と思えるほど、様々な要素があわさった、総合的で美しい長篇だ。 《竜のグリオール》シリーズは数千年前に凄腕の魔法使いと戦った結果、死は免れたものの身動きがとれなくなった全長1

    《竜のグリオール》シリーズ最終巻にして、ファンタジィの醍醐味がぎゅっと詰まった長篇ドラゴン・ファンタジィ─『美しき血』 - 基本読書
  • 【要約・書評】『1秒で答えをつくる力』/著:本多 正識 - めんと~れ

    こんにちは! 今回は漫才作家であり吉興業NSC講師でもある、多 正識さんが書かれた 『1秒で答えをつくる力』というを紹介します。 このを一言であらわすと「切り返しのプロになる方法」を教えてくれるです。 このはこんな人におすすめです。 ・言葉につまることがある ・1日1回は上手いこと言いたい ・何か言われてもいい感じに切り返せない 記事の内容 ▶『1秒で答えをつくる力』:結論とかんたんな要約 ▶書のポイント:頭の回転の速さは後天的に身につく ▶『1秒で答えをつくる力』:実践ポイント7つ ▶『1秒で答えをつくる力』:書籍情報 この記事を読めば「切り返しのプロになるヒント」を知ることができてあなたの人生をさらによくしてくれること間違いなし。 それではスタート! 『1秒で答えをつくる力』:結論とかんたんな要約 書のポイント:頭の回転の速さは後天的に身につく やまちゃん(南海キャンデ

    【要約・書評】『1秒で答えをつくる力』/著:本多 正識 - めんと~れ
  • 救われる感覚になること - 君は世界に一人だけ

    を読んでいると、ときどき救われる感覚になるときがあります。 心配ごとがあったり、むしゃくしゃしていたり、落ちこんでいたりしても、はっとするような一文と出会うと、喜ぶ気持ちが戻ってきます。 救われた感覚はひとりじめにしないで、「これは」というは、ブログでも紹介したい。つねづねそう考えてはいるのですが、なぜでしょう、をブログで紹介するって、やたらハードル高くて。 読書術なんかのを読むと「アウトプット前提!」ってどこにでも書いてある。理屈はわかるし、大正解なんだろうけど、言うほど気楽じゃない。つまりの紹介をきちんと書くだけの技術(と意欲)が、ないのですね。技術(と意欲)がないのを棚に上げて「むりにまとめるって、ほんとに自分のためになるんすかねー」とか反発してみたりして。 それに、「はっとするような一文」だって、ほかの人にしてみれば「そんな当たり前のこと」ってなるかもしれない。 書こうと

    救われる感覚になること - 君は世界に一人だけ
    JuniperBerry
    JuniperBerry 2023/05/10
    私もアランが大好きです。自分以外の人の「お気に入りの一文」を知るって、嬉しいものですね
  • 無数にある 選択肢の中から、今日 選んだもの - days

    晴れの月曜日 庭に、明るい日が差す 勢いが増した ハツユキカズラと モッコウバラは、 木塀から どんどん はみ出してます よく見ると、 小さな 蕾を たくさんつけている ちょっとだけ 剪定して、 そのまま 捨ててしまうのは もったいないので、 リースにしてみました どれくらいもつか わからないけれど、 玄関が ちょっとだけ 初夏っぽくなりました^^ ・ ・ ・ 今 読んでいる 川上弘美の『森へ行きましょう』 という 小説 森へ行きましょう (文春文庫) [ 川上 弘美 ] 価格: 1045 円楽天で詳細を見る 主人公は、ルツと留津 二人は 同一人物で、 それぞれの パラレルが 同時進行で 進んでいくお話 登場人物も、 重なるところもあれば 違うところもあり・・ 最初のうちは 頭の中が ごっちゃになって しまったけれど 読んでいるうちに だんだん 慣れてきて、 自分にも 別のパラレルを選んだ

    無数にある 選択肢の中から、今日 選んだもの - days
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