太平洋戦争末期の1945年7月、沖縄県名護市の国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」(旧・国頭(くにがみ)愛楽園)で、死亡した入所者の解剖や重労働が行われている様子を米軍が撮影していたことがわかった。米国立公文書館などから入手した映像の中に見つかった。国立ハンセン病資料館(東京)によると、当時の療養所内の映像は極めて珍しい。入所者らは「人権侵害の実態を伝える貴重な資料」として、園内の資料館「交流会館」で上映している。 交流会館によると、映像は米軍が沖縄に上陸した後の45年7月4~11日に撮影された。今年6月、ハンセン病の歴史を伝える同館が開館したのに合わせ、県公文書館や沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会などが米国立公文書館などから収集した白黒フィルムを整理し、約9分間に編集した。 タイトルは「米軍が記録した愛楽園」。当時、入所者らは食料不足による慢性的な栄養失調状態にあり、やせ細った体で診察
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