京都大学は、工学研究科の荒木慶一准教授が日本大学工学部のパリーク・サンジェイ准教授、フジタ技術センターの藤倉裕介主任研究員らと共に、構造技術研究会遮蔽コンクリートポッド研究委員会を立ち上げたことを発表。併せて東京電力福島第一原発事故で発生した放射性物質で汚染された土砂や廃棄物を格納するために、2種類のコンクリート容器を新たに開発し(画像1)、福島県郡山市内の汚染土を用いた実証実験を行い、想定通りの性能が得られることを実証したとも発表した。 また、今回の実験の結果に基づき、放射線量低減効果のシミュレーションシステムを開発したことも併せて発表している。これにより、土砂や廃棄物の汚染状態に応じて、最適な容器の材料や厚さを選択することが可能となった。 2011年3月11日に発生した東日本大震災は日本に大きな惨状をもたらし、その後に福島県で発生した原発災害は、現在でも多くの課題を残している状況なのは