【発表のポイント】 アルツハイマー型認知症注1は、高齢化の進展に伴い全国的に増加の一途を辿っている。 アルツハイマー型認知症は、いくつかの症状改善薬が開発されているものの、未だ根治的な治療方法がなく新たな治療法の開発が求められている。 今回、低出力パルス波超音波注2を応用することで、血液脳関門注3の影響を受けることなく、自己修復能力を活性化して治療効果が期待できる革新的な低侵襲性治療を開発した(図1)。 【概要】 東北大学大学院 医学系研究科 循環器内科学分野の下川 宏明(しもかわ ひろあき)教授、進藤 智彦(しんどう ともひこ)助教、江口 久美子(えぐち くみこ)医師、東北大学加齢医学研究所 老年医学分野 荒井啓行(あらい ひろゆき)教授らの研究グループは、低出力パルス波超音波(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)注2がマウスのアルツハイマー型認知
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