7月14日に冥王星をフライバイした探査機「ニューホライズンズ」が取得した、膨大なデータの送信が本格的に始まった。新たなデータから作られた冥王星のクローズアップ画像も、約1か月半ぶりに公開されている。 【2015年9月14日 NASA】 7月14日に探査機「ニューホライズンズ」は冥王星をフライバイ(接近通過)し、その際に膨大な画像やデータを取得した。これまでに公開された画像などは、その情報のうちほんの一部から作成されたものだ。いよいよ先週末からニューホライズンズは、本格的にデータ送信を開始した。完了までには約1年かかる見込みである。 約1か月半ぶりに公開された最新画像は、1ピクセルあたり400mの高解像度だ。そこには砂丘のような地形や、山岳地帯から平原に向かってじわじわと流れる窒素の氷河、冥王星の表面を流れる物質によって削り取られてできたと思われる峡谷、さらには無秩序に乱立する山々などが見ら
冥王星最接近を明日14日の夜9時前(日本時間)に控えた探査機「ニューホライズンズ」からは連日、冥王星や衛星カロンの画像が送り届けられてくる。先週末から今日にかけて公開された画像には、暗明の領域が従来以上に鮮明に写っているほか、複雑な帯状領域、多角形状の模様、クレーターや崖と思われる地形などもとらえられている。 【2015年7月13日 NASA (1)/(2)/(3)/(4)】 11日から13日にかけて公開された、探査機「ニューホライズンズ」から送られてきた冥王星や衛星カロンの最新画像を紹介しよう。 1枚目は9日に望遠撮像装置「LORRI」を使って540万kmの距離から撮影された画像だ。1ピクセルあたり約27kmの解像度で、これまでの画像にも見えていた明暗の領域がいっそう鮮明にとらえられている。 7月9日に撮影された冥王星(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同) 赤道付近に横たわる
探査機ニューホライズンズの冥王星最接近まで残すところあと5日、距離は1000万kmを切った。撮影データから作られた冥王星の地図にはクジラやドーナツのような模様が、また7日に撮影されたばかりの画像にはハートのような明るい模様が見えている。 【2015年7月9日 NASA (1)/(2)】 冥王星の地図は6月27日から7月3日に「ニューホライズンズ」が撮影したデータから作られており、様々な大きさや形をした明暗の模様がよくわかる。 冥王星の地図。左右端が子午線、上端が北極で上下中央が赤道(南緯20度付近より南はデータがない)。望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データと可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成。クリックで拡大(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同) 赤道に沿って東西に長く伸びた暗い領域は、その形から「クジラ(whale)」と非公式に呼ばれている
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【2011年9月7日 NASA】 NASAの月探査機がとらえた、1960〜70年代のアポロ計画着陸地の新画像が公開された。低い高度からの撮影により、2009年の同地点の画像より格段に鮮明なものとなっている。 アポロ17号の着陸地。クリックで拡大(提供:NASA's Goddard Space Flight Center/ASU。以下同) アポロ12号の着陸地。クリックで拡大 アポロ14号の着陸地。クリックで拡大 NASAの月探査機ルナー・リコナサンス・オービター(LRO)が、アポロ12号、14号、17号の着陸地を撮影した。 LROは2009年にもこれらの地点を撮影しているが、今回はさらに低い高度から精細にとらえている。 それぞれの画像には、残された着陸機の降下段(descent stage)と、そこからのびた2輪の月面ローバーのわだちや宇宙飛行士が歩いた跡が写っている。鮮明になったことによ
【2011年7月21日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡によって、冥王星に4つ目の衛星が発見された。これは直径わずか13kmから34km程度という冥王星の衛星の中では非常に小さなものであり、現在冥王星に向かっている探査機「ニューホライズンズ」の観測対象となる可能性がある。 冥王星と4つの衛星たち。緑の丸で囲まれた天体が新発見のP4。左が6月28日、右が7月3日の画像だが、各衛星の位置が移動しているのがわかる。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and M. Showalter (SETI Institute)) 2015年に冥王星に到着予定のNASAの探査機「ニューホライズンズ」のサポート観測を行っていたハッブル宇宙望遠鏡が、冥王星に新しい衛星を発見した。この衛星は仮符号としてP4という名前で呼ばれている。 これまで冥王星にはカロン、ヒドラ、ニクスという3つの衛星が既に発
【2011年7月20日 赤外線天文衛星ハーシェル】 赤外線天文衛星「ハーシェル」が、天の川銀河の中心部に存在するねじれたリング状の不思議な星雲をとらえた。これまでその一部が観測されていたが、今回初めてねじれた形状の全容が明らかになり、新たな謎を生んでいる。 「ハーシェル」がとらえたリング構造。青が高温、赤が低温の部分。模様のイラストを重ねてある。クリックでイラストなしで拡大(提供:ESA/NASA/JPL-Caltech) 銀河NGC 1097。私達の天の川銀河も、同じような中心の棒構造とリング構造を持つと考えられる。この銀河に関しては中央がねじれているかどうかは不明。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) 今回「ハーシェル」が観測したのは、極低温(絶対温度15度=摂氏マイナス258度)のガスやダストが長さおよそ600光年にわたってチューブ状に集まって見える星生成領域だ。
【2011年7月19日 NASA】 7月15日、2007年9月に打ち上げられたNASAの探査機「ドーン」が小惑星ベスタの周回軌道に入った。2週間の軌道調整の後、1年間の観測を開始する予定だ。 周回軌道投入後、1万5000kmの距離から初めて撮影されたベスタ。1ピクセルあたり約1.4km。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA) 7月15日午後2時ごろ(日本時間)、NASAの探査機「ドーン」が小惑星ベスタの周回軌道入りに成功し、火星と木星の間にある小惑星帯天体の周回軌道に入った史上初の探査機となった。 現在地球から1億8800万kmのかなたにあるベスタは小惑星帯で2番目に重い天体で、直径は約530km。1807年に4番目の小惑星として発見され観測が行われてきたが、ドーンによる探査で初めて詳細な姿が見られることになる。 ドーン主任研究員のChr
【2011年6月21日 NASA】 NASAの水星探査機「メッセンジャー」が水星周回軌道に入って3ヶ月が経った。先日発表された水星の表面地形、化学組成、磁場構造などに関する様々な成果を紹介しよう。 2011年3月に水星周回軌道への投入に成功した探査機「メッセンジャー」は4月はじめより科学観測を行っている。今回、その結果の一部として「水星表面の詳細な構造」「水星表面の化学組成」「水星全体の表面地形と磁場構造」の3項目について発表があった。 水星表面の詳細な構造 水星のドガクレーター。大きな右のカラー写真がメッセンジャーによる画像、左下の小さな白黒写真がマリナー10号による同じ場所の画像。クリックで拡大(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington、以
Astronomy Picture of the Day Discover the cosmos! Each day a different image or photograph of our fascinating universe is featured, along with a brief explanation written by a professional astronomer. 2011 June 8 Explanation: How was this picture taken? Usually, pictures of the shuttle, taken from space, are snapped from the space station. Commonly, pictures of the space station are snapped from t
Astronomy Picture of the Day Discover the cosmos! Each day a different image or photograph of our fascinating universe is featured, along with a brief explanation written by a professional astronomer. 2011 May 25 Explanation: What's that rising from the clouds? The space shuttle. If you looked out the window of an airplane at just the right place and time last week, you could have seen something v
【2011年5月2日 HubbleSite】 小惑星帯にある小天体シャイラが2010年12月に突然増光した原因は小天体同士の衝突であることが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測によってわかった。このような衝突を観測できたのは2回目で、貴重な観測データが得られた。 ハッブル宇宙望遠鏡によって2010年12月27日に撮影されたシャイラ。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, D. Jewitt, and M. Mutchler) スウィフトによって2010年12月15日に撮影されたシャイラ。可視光と紫外線の合成画像。シャイラの上下にダストが噴出している様子がぼんやりと確認できる。クリックで拡大(提供:NASA/Swift/DSS/D. Bodewits) シャイラ((596) Scheila)は1906年に発見された、小惑星帯にある天体である。2010年12月11日にこのシャイラが突然増光を見せたが
【2011年4月12日 NASA】 土星探査機カッシーニによる衛星タイタンの表面の観測結果から、タイタンには内部の熱が十分になく、氷の火山は存在していない可能性がでてきた。存在していないとすれば、タイタンの厚い大気の形成原因は火山ではなく、表面の地形も風雨や隕石の衝突によってできたものと考えられる。 カッシーニによるタイタンと土星。広角カメラで赤、緑、青の3枚のフィルターを用いて撮影し合成。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Space Science Institute) 地表が雨に打たれたときのシミュレーション結果。左は雨による侵食を受ける前の地形を示し、右は雨による侵食を受けてクレーターが引き伸ばされた地形を示す。火山の火口のように変化していることがわかる。クリックで拡大(提供:A. Howard) タイタンは土星の衛星の中では最も大きく、太陽系全体で見ても4番目に大きな衛星であ
【2011年4月8日 ヨーロッパ宇宙機関】 探査機ビーナスエクスプレスが金星の南極に巨大な渦を発見した。以前、金星の北極に同様の渦が観測されていたが、南極で発見されたのはこれが初めてとなる。 ビーナスエクスプレスによる南極の渦の画像。クリックで拡大しアニメーション表示(提供:ESA/VIRTIS-VenusX/INAF-IASF/LESIA-Obs. Paris/ Univ. Lisbon/Univ. Evora (D. Luz, Univ. Lisbon & D. Berry, Univ. Evora)) 渦の中心部の様子。白い丸が渦の中心、白いクロスが金星の南極点。クリックで拡大(提供:ESA/VIRTIS-VenusX/INAF-IASF/LESIA-Obs. Paris/Univ. Lisbon/Univ. Evora) 以前、NASAの探査機パイオニアビーナスが金星の北極付近に渦
【2011年3月31日 NASA】 NASAは水星探査機メッセンジャーが水星軌道投入後初めて撮影した画像を公開した。 水星の南極域。クリックで拡大(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington、以下同じ) 広角カメラで撮影したクレーター。波長が1000nmのものを赤、750nmのものを緑、430nmのものを青として色付けした擬似カラー画像。クリックで拡大 初めて撮影された水星の北極域。高度450kmのところから広角カメラで撮影したもの。クリックで拡大 水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)は3月29日(米東部夏時間)、水星周回軌道に投入後初めて画像を取得し、その画像が公開された。メッセンジャーは2004年8月4日に打ち上げられ、2011年3
【2011年3月8日 すばる望遠鏡】 銀河面と垂直に吹く「赤い銀河風」でおなじみの銀河M82。すばる望遠鏡がとらえた銀河中心部のシャープな赤外線像で、複数の若い星団から銀河風が生じている様子が明らかになった。 M82銀河の垂直方向に赤い銀河風が吹き出している様子。銀河風の速度は秒速数百kmに達する。すばる望遠鏡の微光天体分光撮像装置FOCASによる画像。クリックで拡大(提供:国立天文台。以下同) NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによるM82(下段)と、すばる望遠鏡による中心部の詳細画像(上段)。若い星団と、そこから伸びる銀河風の根元が見える。クリックで拡大 3つの波長データを合成したM82銀河の擬似カラー画像。クリックで拡大表示 おおぐま座の方向約1200万光年の距離にある爆発的星生成銀河(注)M82は、銀河面と垂直に吹くガスとダスト(塵)の強い流れである「銀河風」で知られている(1枚
【2011年2月16日 NASA】 2月14日、彗星探査機「スターダスト」がテンペル彗星(9P)に178kmまで接近し観測を行った。5年前の探査機「ディープインパクト」による観測以来の変化がとらえられており、短周期彗星の性質を知るうえで貴重なミッションとなった。 スターダストが撮影したテンペル彗星の最接近画像。数字は最接近からの経過時間。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell) ディープインパクト(2005年)とスターダストが撮影したテンペル彗星。黄色い矢印付近が、ディープインパクトが行った衝突実験の現場。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell) 衝突前後のクレーター付近。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/University of Maryland/Cornell) 同じ地形をディープインパクト(上)と
2011年1月19日午前1時27分頃に、宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島山(新燃岳)にて小規模な噴火が発生しました。その後は大きな空気振動を伴う爆発的噴火が断続的に起こっています。宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)では1月28、29、31日、2月2日に引き続き、2月4日午前10時45分頃に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*1により現地の緊急観測を実施しました。なお、1月29日のアブニール・ツー観測画像は、多くの雲に覆われ霧島山および被災地域の確認に至りませんでした。 図1: 今回観測した画像全体 (クリックで拡大画像へ) 観測日時: 2011年2月4日10時45分頃(日本時間) センサ: AVNIR-2(アブニール・ツー) ポインティング角: 31° 紫色枠: 図2、図3の範囲 図1は今回観測した画像全体の様子を示したもので、アブ
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