目次 上宮太子(聖徳太子)の明日香村伝承 上宮伝承 上宮寺 遠望・石舞台古墳 まえがき 聖徳太子は、お父さん(用明大王)の住まい(宮殿)より高い丘(上宮)に住んでいたという、実にシンプルな理由で「上宮太子(皇子)」と呼ばれました。 上宮太子は聖徳太子に相当する人として確かに実在していました。 しかし後世の『聖人化』で、創作と考えられる話も多く、その実像はベールに包まれています。 本文 上宮太子(聖徳太子)の明日香村伝承 昨年から足を運びたいと思っていた明日香の上居(じょうご)の上宮寺(じょうぐうじ)にお参りしました。 ここには、明日香村の地元で語り継がれてきた上宮太子の伝承が濃厚に残っています。 上居)上居と書いて「じょうご」と読む。由来に諸説あるが、大和方言で高所の集落を意味する上居(かみい)と関係があるようだ。岡の集落から多武峰(とうのみね)に通じる西多武峰街道に沿った集落で、青年の聖