日本の皇室を描くロック・オペラ『十』始動、シルク・ド・ソレイユの作曲家が手掛ける イメージ写真。作品、記事とは関連しません。 第二次世界大戦末期の日本の皇室を描くロック・オペラが製作されることがわかった。米Varietyが伝えた。 ワーキング・タイトル(製作中の仮タイトル)は『十』。手掛けるのは、シルク・ド・ソレイユの作曲家ベノア・ジュトラスだ。シルク・ド・ソレイユ自体は関与しないが、同団体から音楽部門のハリス・シェイパーと、クリエイティブ・ディレクターのコンサルタントを務めるテイラー・ジェフスが参加する。 このロック・オペラの目標は、「ハリウッド中心という伝統の外にある物語を紹介すること」で、すべてアジア系で、ジェンダーフルイド(ジェンダーが流動的)をまじえたキャスティングになるという。 第二次世界大戦末期の皇室ということであれば、昭和天皇が描かれることになりそうだ。テイラー・ジェフスは
伊藤若冲も間違えた! 日本絵画のなかには、「怪物を描くつもりではなかったのに、図らずも怪物になってしまった」という面白いものがある。 以前、日経サイエンス2017年10月号で橋本麻里氏と対談した折に気づいたのだが、伊藤若冲が『池辺群虫図』(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)に描いたコガネムシにも似た動物が、その問題の「モンスター」である。 この「虫」には、昆虫の「前胸」に相当する部分がない。昆虫のいわゆる「胸」と言われる部分は通常、前胸、中胸、後胸の3つの分節からなっていて、そのうち、翅が生えていない一番前の分節を「前胸」というのだが、その部分がごっそり欠けているように見えるのだ。 そればかりか、膜翅(甲虫の後翅をこう呼ぶ)が2対もあるという、突然変異でも起こしたかのような形態を示している。 前胸ができるはずのところに中胸ができ、中胸ができるはずのところに後胸ができているいっぽう、本来の後胸は、その
国宝のびょうぶから、漫画の原画まで、紫式部の「源氏物語」をモチーフにした美術作品を集めた展覧会がアメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館で始まるのを前にメディアに公開されました。 このうち、江戸時代初期の絵師、俵屋宗達による「源氏物語関屋澪標図屏風」は源氏物語の主人公、光源氏が別れた恋人と偶然再会した場面を描いたもので、国宝に指定されています。 また、会場には、明治から大正にかけて歌人の与謝野晶子が現代語訳した「新訳源氏物語」の表紙や挿絵のほか、源氏物語を描いた大和和紀さんの漫画、「あさきゆめみし」の原画まで幅広く展示されています。 展覧会の準備が進んでいた去年3月には、先月亡くなった日本文学の研究者、ドナルド・キーンさんが美術館を訪ね、源氏物語をニューヨークの書店で手に取ったのを機に、日本との関わりが始まったと話し、開催を喜んでいたということです。 展覧会を担当するジョン・カーペンタ
【11月10日 AFP】(更新)米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は9日、人気SF映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズの新たな3部作を製作すると発表した。来月公開の最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(Star Wars: The Last Jedi)』のライアン・ジョンソン(Rian Johnson)監督がメガホンをとる。 ロバート・アイガー(Robert Iger)最高経営責任者(CEO)は四半期決算の電話会見で「『スター・ウォーズ』シリーズに関しては大きな野心を持っている」と表明。ジョンソン監督と新3部作製作の契約を結んだばかりだと明かした。 インターネット上に掲載された声明によると、新3部作の第1作はジョンソン監督が脚本も担当する予定。プロデューサーに就くラム・バーグマン(Ram Bergman)氏と協力して作業を進めていくとし
攻殻機動隊からセサミストリートまで、海外エンタメのキーワード「レプリゼンテーション(representation)」とは何か(前編)IDEAS LAB 『攻殻機動隊』のハリウッド版リメイク『ゴースト・イン・ザ・シェル』が公開された。その主人公・草薙素子がアジア人でなく白人であるスカーレット・ヨハンソンであることがアメリカで議論を呼んでいる。 オススメ記事 実写版『攻殻機動隊』を見て押井守監督は何を思ったのか?:「僕に言わせれば相当奇妙な映画だと思う」|K.Yoshioka - ギズモード・ジャパン 『攻殻機動隊』の草薙素子をスカーレット・ヨハンソンが演じるのは「あり」か?|Jason Guerrasio, 日山加奈子 - BUSINESS INSIDER JAPAN 配給のパラマウントも、CBC Newsの取材の中で「キャスティング(にまつわる批判的な批評)が映画の興行成績に悪影響を与えて
10年前のある映画のリストが、今年になって話題になったのをご存知でしょうか。 それは、マーティン・スコセッシ監督が、 映画監督志望の高校生に送った観るべき映画のリストでした。2006年にNYの短編映画のコンテストに応募した高校生のColin Levyさん。 そこで、入賞を果たし、マーティン・スコセッシ監督と会うことができたという。 ところが、Colin Levyさんは、それまでスコセッシ監督のの作品はもちろんのこと、過去の有名な映画さえもほとんど観ていなかった。 そこで、彼は「ぼくは、映画史も外国映画もほとんど知りません。これから映画製作始めるに当たって、アドバイスをいただけますか」とスコセッシに質問したという。 そして、数か月後、Colin Levyさんあてに届いた封書。 そこには、数冊の本とDVDと共にスコセッシのアシスタントによる直筆のメッセージが添えられた39本の外国映画のタイトル
前口上 シン・ゴジラは映像の快感に満ち満ちた作品であった。何度となく繰り返される政治家や官僚たちの会議、自衛隊による整然としたゴジラへの攻撃、ゴジラを襲う無人在来線爆弾と高層ビル、そして鳥肌が立つほど美しいゴジラの熱線放射。どれもこれも素晴らしかった。 本作を特異なものとしたのが、作品が社会現象として捉えられ、多くのシン・ゴジラ論が語られた点にあるだろう。教義の映画のレビューではなく、特集連載を掲載した日経ビジネスオンラインを典型として、「シン・ゴジラ論壇」は活況を呈した、あるいは呈するように仕向けられた。今しばらくこうした状況は続きそうな様子である。 おそらく2016年を振り返るとき、無視できない作品となったシン・ゴジラであるが、わたしは8月頭に一回目を見たときから耐え難い違和感があった。しかしながらそれを文章化することにはためらいがあった。わたしがためらいを感じたのは、違和感という名の
君の名は。について、(たぶん)どこよりも詳しい解説を書いてみました。 君の名は。が、多くの人々の予想を超えてメガヒットしたせいで、「凡作が宣伝工作のお陰でヒットした」とか、「ヒットしたから連鎖的にヒットしただけで中身は無い」という説をとなえる人が増えてきたように思います。たくさんの人が見ているため「あそこの描写が不十分だ!」「ここに矛盾がある!」などといったツッコミも目に見えて増えてきました。 君の名は。は、全体的なあらすじはシンプルですが、細部には、初見では意図が読み取れないような謎の描写が多数あります。この作品は、表面上シンプルにみせかけつつも、実は裏にもっと深いテーマをもった作品です。予想以上にメガヒットしたせいで、逆に凡作認定されるというのも、なんだか忍びないと思いまして、私の分かる範囲で作品の裏に隠されたものついて分析してみました。これから、君の名は。を、2回、3回と観る人にとっ
地の上にはこれと並ぶものなく、これは恐れのない者に造られた ――ヨブ記41.33 近代国家を聖書に出てくる大怪獣リヴァイアサンに喩えたのはホッブズであった。ホッブズによれば、人間の自然状態は万人の万人に対する闘争であり、そこに安息は無い。従って人間たちは自らの権利を国家へと委譲する契約を結び、国家の保護を得る。保護と服従の関係が、国家と国民の関係を規定する。国家はその領域において唯一の主権的共同体である。 カール・シュミットは、『政治的なものの概念』において、国際社会を複数のリヴァイアサンが競合する多元的な空間として考えている。国際間においては、国家の国民に対する保護は、他の国家からの保護でもある。むしろ国民は他の国民に対抗するために国家をつくる。国民の結集は、「政治的なもの」によって行われる。つまり、友と敵の存在論的な区別によって行われる。国家の主権者は、政治の概念に即して、国家の敵を正
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