EVはとにかく電池コストが高い。しかも、電池は製造時の環境負荷が高いため、「必要最小限に抑えることが最も重要」(同氏)と指摘する。bZ4Xは71.4kWhのリチウムイオン電池を搭載し、WLTCモードで500km前後(FWD車)の航続距離を実現する。 「通常は90~100kWhの電池が必要」(同氏)だが、乗員を直接暖める輻射(ふくしゃ)ヒーターや、高効率のヒートポンプ式エアコン、各種熱マネジメント技術を駆使して省エネ化を図り、電池容量を抑えた。電池はトヨタとパナソニックが共同出資するプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)と、中国・寧徳時代新能源科技(CATL)の製品を採用する。 電池の劣化を抑制できる技術を盛り込んだ。電池の電圧や電流、温度を多重監視し、10年後の容量維持率を90%に高めることを目指す。「顧客の一番の不安は、EVの電池が劣化して中古車として売るときの価値が下
