ひとしおの意味 ひとしおとは、他の場合より程度が増すさま。いっそう。ひと際。「喜びもひとしお」などと用いる。 ひとしおの語源・由来 ひとしおの「しお」は「塩」ではなく、染め物を染料につける回数のことで、ひとしおは染料に一回浸すことを意味する。 二回つけることは「再入(ふたしお)」、何回も色濃く染め上げることは「八入(やしお)」「百入(ももしお)」「千入(ちしお)」「八千入(やちしお)」と言った。 一回つける毎に色が濃くなり鮮やかさが増すことから、ひとしおは「ひと際」などを意味する副詞として、平安時代頃から用いられるようになった。 回数の意味で用いる「しお(しほ)」は上代から見られる語で、語源は「湿らす」「濡れる」などを意味する「霑る(しおる)」か、「潮時」「潮合」などの「しお」と考えられている。 漢字で「一入」と書くのは、染め物を入れる意味からの当て字である。 ひとしおの類語・言い換え ひ