使いこなすための前提を合わせる小さな組織では、デザインシステム を作る人と使う人が同じ場合がほとんどです。自分達の作り方を最適化することがゴールになるので、ガイドラインより UI コンポーネントを揃えたり、実装との連携を優先して進めるほうが効果的です。次第に関わる方が増えたとしても、考え方や作り方が合う有志を集めてボトムアップで少しずつ広げることも可能です。 こうしたアプローチは大きな組織になると次第に難しくなります。複数のプロダクトでデザインシステムが必要になるだけでなく、それぞれ作り方が異なります。外注していると、作り方がハッキリ分からない場合もあります。また、前線で活躍する方とスキルギャップがある方が、入社・異動することもあります。 デザインシステムのメリットのひとつに「効率化」が挙げられることがありますが、これは携わるメンバーに下記の知識やスキルが備わっているという前提に基づいてい