検索エンジンを使ってフェイクニュースの真偽を判定する課題に取り組んだ被験者は、その情報を真実だと確信してしまう確率が高いという研究結果を報告する論文が、Natureに掲載される。フォローアップ実験から、こうした結果が得られた理由として、被験者がネット検索で得た情報の質が低かったことが挙げられると示唆された。今回の知見は、ネット検索を行う人々が検索結果の質を評価できるように手助けするデジタルリテラシープログラムが不可欠であることを示唆している。 間違った情報が増え続け、政治的分断が拡大し続けている昨今、真実の探求は、手っ取り早くネット検索することよりも複雑化しているかもしれない。ソーシャルメディア上で間違った情報が拡散する仕組みについては、これまでも研究が行われてきたが、人々が検索エンジンを使ってどのように間違った情報の事実確認を行っているかについては、ほとんど注目されていなかった。 今回、